翌日、美歩は公園でゲームをしているトモキを発見し「セラヴィ!ケイ」に連れてくる。トモキが美歩のモンブランを食べていると、ピアノ教室に行っていないことに気付いた母親が店にやって来て、教室に行かずゲームをしていたトモキを叱り、家に無理やり連れ帰ってしまう。
その翌日、トモキの両親が「セラヴィ!ケイ」に慌ててやって来て、“トモキが「ピアノ教室を辞める」と言って出て行ってしまった”と告げる。実はトモキの父は昔ピアニストを目指していたが、商売をやっていた父親に反対され諦めてしまい、才能があるトモキに夢を託したのだという。
そのため恵太の「トモキはピアニストになりたいと思っているのか?」という質問にも、「そりゃあそうでしょ。県内のピアノコンクールで2位ですよ」と答える始末。すると恵太は強い口調で“トモキ君にはトモキ君の想いがある。もっと自由にさせてあげるべき”“あなたは商売をやっていた父親と同じことをしている”などと父親を諭し、「トモキ君とお話した方が良いと思います」と伝えた。
ちょうどその頃浩平が公園でピアノを弾いていると、偶然トモキと出くわす。トモキは父親がピアノ教室の先生に個人レッスンを頼んだところ、他の生徒にからかわれたと話し、「ピアニストになんかなりたくない」「お父さん、うざいんだよ。僕の気持ちなんて考えてないんだよ」と父親を批判する。
浩平はトモキに自分の想いを少しずつ語り出す。浩平の父親も浩平をピアニストにしたがったが、“僕は父親と関係なくピアノが好きだ”と話し、「大切なのは、自分が本当に好きかどうかということ」「君は本当にピアノが嫌いなの?自分の心に聞いてみて」と優しく問いかけた。
その後「セラヴィ!ケイ」に一緒に行くと、トモキは父親に「お父さん、一緒に弾こう!」と楽しそうに連弾し、帰り際美歩はトモキの家族にお土産のモンブランを渡して笑顔で別れるのだった。
そして帰り道、ふいに浩平が美歩に「パティシエを目指しているのに、どうしてモンブランだけなの?」と聞くと、美歩は「私にとってモンブランは宝物だから!」と答えた。
その夜、恵太のもとに美歩から「急用ができたから5日ほど休みたい」と連絡が来る。なにか事情がありそうな歯切れの悪い美歩の言葉に、恵太は違和感を覚えるのだった――。
次回予告映像では、しばらく休んでいる美歩が配達員としてアルバイトする姿が映し出されている。また恵太が「このピアノは弾かなくてもいい」と浩平たちに告げるシーンも…。美歩にフォーカスを当てた第8話は11月25日(土)の夜11時から放送予定となっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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