大泉洋が映画「ディア・ファミリー」(2024年6月14日[金])で主演を務めることがわかり、大泉や菅野美穂ら出演キャスト、監督、原作者、プロデューサーからコメントが届き、ストーリーテリングムービーが解禁された。
本作は、「ただ娘の命を救いたい」という一心から、知識も経験もない状態からの医療器具開発という不可能に挑み、のちに16万人の命を救うこととなるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生秘話。ビニール樹脂製品の町工場の経営者・筒井宣政(東海メディカルプロダクツ前社長)氏の、家族の愛と絆が織りなす奇跡の実話を大泉洋が主演を務め映画化される。
大泉が余命10年を宣告された娘を救うために、筒井氏をモデルとする坪井宣政役を演じ、菅野が妻・陽子役を、福本莉子が「余命10年」を宣告される心臓病疾患を抱えた娘・佳美役を、川栄李奈が坪井家の長女・奈美役を、新井美羽が奈美と佳美の妹で末っ子・寿美役を演じる。
本作の映画化成立の為には無くてはならなかった存在がノンフィクション作家の清武英利氏。20年以上に渡り筒井宣政氏との親交があり、連綿と続けてきた膨大かつ緻密な取材と連載などをもとに製作陣が脚本開発を出来たことで、幾重にも渡る時代を経てきた筒井家の歴史を紐解く物語が完成した。
監督は「君の膵臓をたべたい」(2017年)、「君は月夜に光り輝く」「劇場版 そして、生きる」(共に2019年)など、死生観にまつわる感涙作を生み出し、2児の父親である月川翔氏。脚本は「糸」(2020年)、「ラーゲリより愛をこめて」(2022年)など、数々の名作を手掛けてきた林民夫氏が務める。
また、清武氏によるこの取材リソースは、2024年4月に文春文庫より「アトムの心臓『ディア・ファミリー』22年間の記録」というタイトルのもと、本作の原作として刊行も決定した。