――第4話は全体でどのような位置付けになるのでしょうか?
第4話は、主人公が初めて揺らぐ回です。「絶対にこうだ」という信念でずっとやってきた奈央が、この世界に入って「分からない」と言っていた考え方に対して「分からなくはないかも…」と考えを変え始める。
それでも信念は曲げずに、ちょっと幅を広げるというか、違う角度からの景色も見始めようとする回です。
読モとしてのターニングポイントだと思います。モデルとして“演じる”ということ、人に見られるということに意識が芽生え始めます。
第4話には内面のぶつかり合いだけじゃなく、フィジカルなぶつかり合いもあります。そこは今までなかった部分ですね。“これを待っていた”と思う人もいるのではないでしょうか(笑)。
――エンディングが話題ですが、本編でも格好いい真木さんはいずれ出てくるのでしょうか?
これからは、モデルとして見られることに自覚が出てきた奈央が見られると思います。今までにはないような表情をきっと見せてくれると思います。乞うご期待です!
――合間に登場するインタビュー形式のシーンは、どなたのアイデアなのでしょうか?
太田大プロデューサー:澤田鎌作監督と、脚本家のひかわ(かよ)さんと、われわれプロデューサー陣で考えたものです。
モノローグとかナレーションとかでも良かったんですが、ああいったインタビューのところでも格好つける人もいれば、本音が出る人もいる。普通のモノローグで心の内を全部言うのではなくて、“ここでもうそをついているかもしれない”みたいなことを表現できれば面白いかなというのが、最初の発案でしたね。
なかなか新しいことは受け入れられないかなと思いながら、普通にモノローグをやるより、何か新しいことができればいいなという思いから、あのシーンが出来上がりました。
――第5話以降もバチバチした展開はありますか?
太田:それはあります! あまりフィジカルコンタクトはないかもしれないですけど。4話はインパクトがあるシーンが多い、一番MAXのシーンという感じですね。
――では最後に、高野監督から視聴者にメッセージをお願いします。
第4話はドロドロや女同士の戦いも見どころではありますが、私としては、何が起きてもビビらずに前に進もうとする主人公の“おとこ気”に注目してもらえればと思います。
女たちの渦巻く感情やエネルギーの中で、一瞬ヒロインが男に見えてもいいくらいに。そしてもう1つ、奈央と江里(伊藤)の女同士の友情が、男同士の友情くらいの熱さに伝わればいいなと思っています。
“セシルのもくろみ”第4話ぜひご覧ください。
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