――小島健さんのキャスティング理由と魅力を教えてください。
まず、読売テレビとしていろいろな番組でお世話になっているAぇ! groupさんにお願いしたいという思いがありました。高城くんは身長も高いし、エリートサラリーマンということでスーツを着るので、その姿が様になる方がいいと思っていました。小島さんがスーツを着て出てくると「リアル高城くん!」と感動するくらいばっちりハマっているので、今はもう、高城くんを演じられるのは小島さんしかいないと思っています。
小島さんについての前情報がなくて、最初に本読みでお会いしたときは、おとなしい人なのかなと思ったんです。多分そのときはすごく緊張されていたんだと思います。でも、現場入りしてからは、いつもみんなの中心にいるムードメーカーかついじられキャラで、人を惹きつける力を持っているなと感じています。東京でも大阪でもお仕事をしながら、毎日朝から晩まで本当に一生懸命撮影に臨んでくれたことも含め、リスペクトしています。
――浅川梨奈さんのキャスティング理由と魅力を教えてください。
朱音ちゃんという役は、やっぱりすごく難しいだろうと思っていて…。脱ぐシーンも多くて体も張るし、キスシーンも多いので。浅川さんは他の映像作品で知っていたのですが、器用でお芝居の幅が広い役者さんだと思っていました。朱音ちゃんは真っすぐで漫画に熱中すると周りが見えなくなるところがあり、愛されるキャラクターだと思っていたので、ぜひ浅川さんにお願いしたいと思いました。
出演を決断してくれたことには感謝しかなくて、終わった後に「本当に浅川さんでよかった」とご本人にも伝えました。朱音ちゃんのかわいさとコミカルさがとっても良く出ていると思っています。
浅川さんがいないシーンはほぼないぐらいだったのでせりふ量も多くて、かなり大変だったと思います。それでもとても頑張ってくれて、小島さんや技術さん、カメラマン、助監督、監督みんなとあだ名で呼び合うような雰囲気作りもしてくれました。浅川さんが自らそういうことを率先してやってくれる子だったから、みんなも絶対楽しかったと思いますし、みんなが浅川さんの明るさに助けられていました。
――撮影中の裏話があればお聞かせください。
撮影中、小島さんがダイエットを頑張っていて、ダイエットにはポップコーンがいいと、毎日のように大きなポップコーンの袋を現場に持ってきていました(笑)。
あとは最初の頃、朝ご飯にヨーグルトを買って来ていて、すぐに撮影に入ってしまったのでしばらく預かっていたんですよ。いつ食べるんだろうと思っていたのですが、夜になって「忘れてた!」と(笑)。まだ暑い日の外での撮影だったので、「食べたらお腹壊すからやめて」と言って食べさせませんでした(笑)。そんなふうに、食事に気を遣っていたイメージです。
浅川さんは、ディズニーリゾートが大好きなんです。実は私も元々ディズニーオタクで、学生時代は年間パスポートでかなり通っていて、それこそ一般の方には理解されないような遊び方をしていたのですが、そういったオタクにしか分からないことを浅川さんは理解してくれて。オタク用語が飛び交って、周りの人も「もう何話してるか分からない」となるくらい、二人の共通言語で話ができたのは最高でした。
――これまでの放送(第6話まで)で特に印象に残っているシーンを教えてください。
第6話ですね。脚本の段階からそうだったのですが、映像になったときに思わず「6話めちゃくちゃいいですね」と言ってしまったくらい、すごく感動する回になりました。高城くんがなぜこういう人になったのかが明らかになります。これまでにどんなことがあったのかを高城くんが初めて人に話せる回なのですが、その相手はやっぱり朱音ちゃんで…。
また、ロケーションがすごくいいんです。それは監督のこだわりで、「そういう大事な話をするんだったら、海が見えるきれいなところで撮りたい」とすごくこだわってくださって、映像で見たときに、お二人の表情も含めてとても美しいシーンになりました。
あとは編集部が大好きです!中村中さん、めがねさんのお二人の掛け合い、最高ですよね。毎話、編集部を楽しみにしてくださっている視聴者の方もたくさんいるかと思います。この先も編集部の二人は大暴走しているのでぜひ楽しみにしていてください。
――最後に、最終回に向けた見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
第7話からは、宮崎秋人さん演じる桐原歩くんという朱音ちゃんの元カレが登場して、三角関係になっていきます。「ここにきて三角関係!?」という急展開なのですが、おかげで話がガラッと変わり、新たなフェーズに入っていきます。
高城くんと桐原くんに挟まれる朱音ちゃんという、現実にあったら誰もがうらやむシチュエーションや、これまではマンション、喫茶店、会社など屋内ばかりでしたが、外のロケーションに行くことも今後増えていくので、画としてもより楽しめると思います。
ドラマの中で、“爆裂仕事脳”という言葉がありますが、これは私もすごく好きな言葉です。朱音ちゃんは仕事が大好きで、自分の経験を全て仕事の肥やしにしようとするからこそ、何でもかんでも妄想するし行動に移してしまう。そこが本当にかわいくて愛おしいところだと思っています。
高城くんと桐原くんのバチバチ感も面白くなってくるので、その三角関係にも注目していただきたいです。謎に包まれていた高城くんの過去が明かされ、どうして朱音ちゃんと一緒にいるのか、そして漫画家と参考資料の二人の関係はどうなっていくのかを見守っていただき、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらうれしいです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)