ディーン・フジオカ、“劉備”役と中国語ナレーションで鮮烈な印象を残す<パリピ孔明最終回>

2023/12/01 14:44 配信

ドラマ レビュー

三国時代の英雄・劉備を演じたディーン・フジオカ(C)フジテレビ

向井理が主演する水10ドラマ「パリピ孔明」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第10話が11月29日に放送され、最終回を迎えた。現代に転生した孔明(向井)の物語が完結へと向かったなか、三国時代の孔明の主君である劉備(ディーン・フジオカ)の登場も注目された。(以下、ネタバレを含みます)

現代に転生した孔明の運命は


同ドラマは、「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の累計発行部数160万部を突破した同名コミックが原作。魏・呉・蜀という3つの国が天下の覇権を争っていた中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に若かりし姿で転生。歌手を目指す英子(上白石萌歌)を、軍師のごとく成功に導いていくサクセスストーリーだ。

孔明が仕えた蜀の皇帝・劉備をディーン・フジオカ、英子がバイトするライブハウス「BBラウンジ」のオーナーで三国志と諸葛孔明の大ファンである小林を森山未來が演じる。

最終話は、孔明が「天下泰平の計」総仕上げとして、英子を大型フェス・サマーソニアの舞台に無事に立たせることができるのかが描かれた。それとともに注目されたのが、孔明が元の三国志の世界に戻ってしまうのかだった。

孔明は英子を見守りながら意識が三国志の世界へ


小林を逆恨みするケイジ(関口メンディー)の妨害にあいながら、孔明の知略によって無事にサマーソニアの舞台に立った英子。そのステージを感慨深く見守る孔明は、英子の歌を聞く笑顔の観客たちを見て、「我が君が目指していたものが、今ここに」とつぶやいた。主君・劉備と目指した戦のない、天下泰平の世を感じたのだ。

英子が憧れだったマリア(アヴちゃん)のステージに呼ばれてデュエットしているとき、孔明の意識が三国志の世界へ。主君である劉備が待つ門へと歩みを進めるところだった。

意識がまた現代に戻り、「あとわずかのようです」と寂し気に言う孔明。隣にいた小林が「あとのことは心配すんな」と告げたものの、「話ができるやつがいなくなっちまうと、つまんねぇな」とためいき交じりに本音を明かすと、孔明は涙をこらえきれなかった。

孔明と劉備の場面は、三国志の有名なエピソード「三顧の礼」に由来する。劉備が孔明を軍師として迎え入れる際、庵を三度訪ねて礼を尽くしたというもの。これまで劇中にたびたび挟み込まれ、孔明が劉備と対面を果たしたとき、孔明は三国志の世界へ戻るのではないかと予測されていた。

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