俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第24回は、2024年3月14日(木)に発売される、デビュー15周年記念の「染谷俊之15周年メモリアル写真集 dimension」について聞きました。
──2023年は染谷さんにとって、デビュー15周年の節目の年。それを記念した写真集の発売が発表されました。撮影はいつ、どこで行ったのですか?
今年の10月に2日間かけて撮影しました。1カットだけ屋外ロケがありましたが、基本的には屋内(スタジオ)でした。
──どういったテーマで撮影したのでしょうか?
テーマは「演じること」、特に感情表現です。デビュー15周年ということで、役者として「喜怒哀楽」など、感情の揺れ動きを表現しました。ビジュアルを重視したセットを作っていただき、例えば大きな風船に囲まれた中や、ひもがいっぱい垂れ下がっている中で撮りました。あとはグラスの液体をこぼすシーンなどもあり、アーティスティックなカットが多かったです。
──“感情の揺れ動き”を演じるというテーマに対して、撮影で心掛けたことはありましたか?
僕自身が身構えて撮影に挑むということはなかったです。シチュエーションに合わせて、スタイリストさんが衣装、ヘアメイクさんが髪型を変えてくださったので、僕は自然体というか、その場の雰囲気に身を委ねる感じでした。
──ご自身で特に気に入っているカットはありますか?
どれも気に入っていて1つを選ぶのは難しいですが、水面のカットは素敵でしたね。地面にアルミのようなものを敷いて、鏡張りのような仕掛けで、僕がまるで水面に立っているような世界観を作り出していただきました。幻想的な写真が撮れていると思うので、ぜひ注目してほしいです。
──衣装で特に印象に残っているものはありますか?
全部素敵でしたが、特に黒い衣装でしょうか。「喜怒哀楽」の「怒」をイメージした衣装なんですけど、それに合わせて普段はしないような髪型もして、僕自身が新鮮な気持ちで楽しめました。
──以前「写真を撮られるのは得意じゃない」と言っていました。
今でも得意じゃないです。これまで何冊か写真集を出させていただきましたが、未だに「僕が被写体の写真集なんて、何かの冗談?」と思っています。
──カメラのレンズを向けられるのが照れくさい感じですか?
その瞬間を(静止画で)切り取られるのが苦手ですね。シャッターを押されたとき、変な顔だったらどうしようと思ってしまうんです。もちろんカメラマンさんやスタッフさんがベストなカットを選んでくださるので、そんな写真が世に出ることはないのは分かっているんですけど。学生時代、写真映りが悪くて、それが原因で苦手意識が芽ばえてしまったのかもしれません。
──とはいえ、今では撮られるのが仕事になって、15年が経過しました。さすがに今はもう克服されたのではないですか?
お仕事なので、もちろん厭ではないですが、得意にはなっていないですね。撮影した後、その場で「写真のチェックをしてください」と言われますが、僕自身では絶対にチェックをしません。自分の写真を見るのは、やっぱり今でも照れますね。
──写真の出来栄えは、見てくれるファンの方が満足してくれればいいということですね。それでは改めて写真集の見どころは?
今回は「演じること」、特に「喜怒哀楽」などの感情を表現することをテーマに、すごく凝ったシチュエーションでアーティスティックな写真をたくさん撮りました。合成ではなく、現場で作り込んで撮ったものなので、より濃密なものが出来上がったと思います。あと、インタビューも掲載されるので、そちらもぜひ読んでいただきたいですね。実は今年がデビュー15周年というのは全く気づいていなくて、マネージャーさんに言われて初めて知りました。なので、今回の写真集でも15周年ということは特に意識してはいなかったのですが、インタビュアーの方にいろいろ質問されて、これまで節目節目にいろいろなターニングポイントがあったことを思い出しました。仕事が全くなくて焦っていたとき、逆に忙しくてがむしゃらに頑張っていたとき、納得のいく仕事ができて心が満たされたとき、役者として視野が広がったと思えたとき…。そして今年36歳になって、役者としていちばん難しい年齢に差し掛かったと思っている、まさに今。15周年だからこそ振り返って、そういうことを改めて考えることができた良い機会だったと思います。そんな気持ちが、写真集を見ていただく方に伝わればうれしいです。
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