その夜、恵太は“亜紀子は村越の病気を見抜けたのに、自分は花織の病気を見抜けなかった”と落ち込んでいた。すると花織の幻影が現れ、恵太にプロポーズされたときのことを嬉しそうに話す。
そして、“村越は頑固で口下手なところがあるから、亜紀子のような優しくしっかりした奥さんが必要なことに、村越もきっと気付くはず”と微笑む花織。それを聞いた恵太は「…俺にも必要なんだよ」とぼそっと呟くのだった。
後日村越が「セラヴィ!ケイ」を訪れ、“亜紀子から「結婚を白紙に戻しても良い」と連絡が来た。気持ちが整理できてすっきりした”とお礼を告げてくる。亜紀子が“別れる気はない”と話していたことから違和感を覚える恵太たちだったが、今度は亜紀子が店にやって来て“店をもう一度開けてほしい”と頼み込むのだった。
2度目の貸切当日、亜紀子は村越に“私たちの関係を白紙に戻し、この真っ白な用紙の上に改めて2人の歴史を描きたい”と伝え婚姻届を差し出すと、「これが私の答えです」と今度は亜紀子からプロポーズをした。亜紀子は病気が落ち着いたら答えを出してほしいと伝え、村越もこれを承諾するのだった。
数日後、村越の手術が無事終わったことを亜紀子が告げに来る。亜紀子は浩平に「あなたのピアノの力で私たちは最良の結末を迎えられた」と感謝を伝え、“次は今後の治療のために浩平のピアノを聴かせたい”と依頼。そして浩平は亜紀子と2人で“愛のワルツ”を連弾し、その姿を美歩が撮影した。
その後亜紀子が帰宅すると、今度は「セラヴィ!ケイ」に花束を持った1人の女性がやって来るのだった――。
次話の予告映像から、その女性は浩平のウィーン時代の恩師・山口であることが発覚。また、過去の連弾の失敗を引きずる浩平に対して、山口が「歩き出せないなら、夢を忘れなさい」「あなたはピアニストには向いてないわ」と言い放つ姿も…。
第11話は12月16日(土)の夜11時から放送予定となっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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