先日行われた「東京コミコン2023」のために来日したエヴァンジェリン・リリー。同イベントで実施された撮影会・サイン会でのファンとの交流がサービス精神旺盛で“神対応”とSNSで話題になった。「LOST」でブレイク後「ホビット」や「アベンジャーズ」シリーズなどに出演し華々しい活躍を遂げる彼女のキャリアを深堀り。年齢を重ねれば重ねるほど愛らしくハツラツとした魅力を増す、その秘訣に迫ってみたい。
1979年にカナダのアルバータ州フォート・サスカチュワンに生まれ、ブリティッシュ・コロンビア州で育ったエヴァンジェリン・リリー。道端で大手モデル事務所にスカウトされた彼女は興味がなかったものの、大学費用や奨学金の足しにするために事務所と契約を結ぶことを決意。エンターテインメント業界に足を踏み入れることになる。
オーディションを受けたことについては、「ひとつは必死だったことね。私は大学に行こうとしていたけど、うちの家族は何もなかったから。15歳の頃から自分の事はすべて自分で責任を負っていたの。だから家賃や保険、その他いろいろなことと一緒に大学の費用も払っていた。かなり大変だったわ。演技や現場での仕事をすることで学校生活に信じられないほどの余裕が生まれたし、請求書や授業料を支払ったり、身の回りの世話をすることができるほどの収入も得られたの」と振り返っている。
生活を支えるための仕事としての役者であるという姿勢は一貫していて、彼女の拠点にも影響している。「LAに住んだことは一度もない。私はいつもハリウッドの外で普通の人生を送るために、あえて仕事の数も減らしているの」と話す彼女は「LOST」の撮影がきっかけで訪れたハワイに住んでいる。
J・J・エイブラムスが製作総指揮を務めた「LOST」はエヴァンジェリンのブレイク作品。ケイト・オースティン役を演じると瞬く間に世界的知名度が急上昇。ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど俳優として評価を受けた他、彼女自身の魅力に惹かれるファンが続出し「世界で最もセクシーな女性」などに選ばれた。「『LOST』は私の運命といえる。だって私の計画には一切なかったことだから」と彼女も話しており、これを機に本格的な俳優としての人生を歩み始めることになる。
「ハート・ロッカー」や「リアル・スティール」などの映画で活躍後「ホビット 竜に奪われた王国」でタウリエル役を演じ、再び世界を熱狂させるエヴァンジェリン。実はJ・R・R・トールキンの原作にはタウリエルという名前の女性のエルフは登場しない。そんなユニークな役をオファーされたことに、原作の大ファンを豪語する彼女は最初戸惑いを感じたものの製作陣を信じて楽しんだそう。「ホビット 決戦のゆくえ」でも同役を再演し、自身のキャリアに欠かせない代表作になる。
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