慎治は「どこから説明したらいいかな」と言って拓也とのことを話し始める。拓也は家出状態で一緒に暮らしておらず、もともと慎治と血は繋がっていない幼なじみだという。
「拓ちゃんの家出の原因は俺なんだ。『弟だなんて一度も思ったことない』って言っちゃった」と慎治。土岐が「はあ!? なんでそんなこと言ったんだよ!」と驚くと、慎治は「伝わるわけないよな、“恋愛対象として好きだ”なんて」と苦笑する。
「だったらその気持素直に伝えたらいいじゃないか」「なんでだよ、なんで大事なことはぐらかして逃げようとしてたんだよ」という土岐に対して慎治は「土岐くんのそのまっすぐさはほんとにすごい。でもな、誰しも土岐くんみたいにできるわけじゃない。今の土岐くんの言葉は押し付けにしかならないよ」というのだった。
まっすぐで純粋な土岐の気持ちも、思いをぶつけることができずにいる慎治の気持ちも伝わってきて、胸が詰まる思いがした。
◆構成・文=牧島史佳
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