俳優の福原遥が、1月8日に都内で開催された映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(公開中)の新春舞台あいさつに、水上恒司と共に登場した。
同作品は、汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化したもので、今では当たり前のことが許されなかった時代に出会った男女の時を超えた愛が交差する涙なくしては見られないラブストーリー。
親や学校、全てにイライラして不満ばかりの女子高校生・百合(福原)は、ある日、進路を巡って母親・幸恵(中嶋朋子)とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月、戦時中の日本だった。偶然通りかかった青年・彰(水上)に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこでおかみ・ツル(松坂慶子)らと出会う。日々を過ごす中、百合は彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん引かれていく。だが、彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だった。
舞台あいさつに登壇した福原は作品の反響について「本当にたくさんの方が見てくださっていて、本当にこの作品を愛してくださっているんだなというのが、SNSだったり、こうやってたくさん来てくださることですごく感じています。リピートしてくださっている方がすごく多くて、信じられないです」と告白。
また、この日は「成人の日」ということで新成人にエールを贈る場面も。福原は「いろいろ不安もあったり、楽しいこともあったり、いろんな感情だと思うんですけど、本当に人生は一度きりなので、悔いのないように好きなことだったり、やりたいことを一生懸命頑張っていただきたいです。まだ好きなことだったり、やりたいことが明確じゃないって方は、いろんなことに興味を持って、とにかく失敗を恐れずに楽しんで頑張っていただけたらと思います」とにっこり。
ほか、ファンから寄せられた質問に答える企画も。「今年の目標は?」という質問では、福原は「2023年はいろんな作品に関わらせていただいて、たくさん吸収させていただいた一年だったので、今年はそれを踏まえて、もっとお芝居にどっぷり漬かるといいますか、深く深くまで掘り下げていけるような向き合い方をもっとしていきたいなと思います。もっとお芝居したいです」と明かした。
◆取材・文=原田健