磯村勇斗「“マブい”が再びはやるとうれしい」、ドラマを通じて再発見した昭和を生きる人々の魅力<不適切にもほどがある!>

2024/01/18 07:30 配信

ドラマ インタビュー

「自分自身が今の世の中を見つめ直すきっかけにもなるドラマ」


――今後の撮影で楽しみにしていることはありますか?

やはり、純子役を演じる河合さんとのお芝居が楽しみです。映画「PLAN 75」(2022年)で一度共演しているのですが、同じシーンはなかったので、お芝居で絡むのは今回が初めてになります。河合さんは映画のイメージが強かったので、河合さんが演じる純子を早く見たいなという気持ちでいっぱいです。

――台本を読んで純子のどういった部分が魅力的だなと感じますか?

全部です! 強がっている部分もありますが、すごくピュアですし、恋の話になると照れちゃう感じはギャップがあってかわいいなと思います。

――印象的なせりふがあれば教えてください。

市郎さんのせりふで「期待して、期待に応えて、叱られて励まされて頑張って、そうやって関わり合って強くなるのが人間じゃねえの?」とあるのですが、僕たちがなくしてしまった部分を教えてくれている気がしていて。

ほめたり応援することは、人によってはプレッシャーになってしまうかもしれないですし、今は一緒に戦って、築き上げていくというスタイルではないですが、市郎さんの言葉を受けて「そういうのって大切だよね」って気付かされた気がしています。

――本作では昭和と令和、それぞれの良いところが見えてくる作品だと思いますが、磯村さんご自身が感じる令和の良いところは?

あまり人が無理をしないで済む世の中になったことは良いことだなと思っています。自分の心と向き合いながら仕事をしたりできる環境に少しずつ整備されているのはすてきなことじゃないかなと。

――最後にドラマの見どころと読者へのメッセージをお願いします。

昭和を知っている方は懐かしく、そして身近に感じるドラマになると思いますし、平成や令和に生まれた方にとっては、“新しいものを見られたな“という感覚になれる、まさにどの世代でも楽しめる作品になっています。

今は働き方改革やコンプライアンスの制限などがある中で、それが正しいのかという疑問点に阿部さん演じる市郎が切り込んでいくので、もう一度自分自身が今の世の中を見つめ直すきっかけにもなるドラマです。ぜひ見てください!

撮影=加藤翔/ヘア&メーク=佐藤友勝/スタイリスト=笠井時夢/衣装協力=KAMIYA