――この作品の登場人物たちは、恋に悩み、永遠だと思っていた愛をいつか失うことを恐れているようにも見えました。恋でなくても、「こんな幸せな瞬間が永遠に続くのかな」と思う気持ちは、理解できますか?
その気持ち、ものすごく共感できます。お仕事で「今日すごく楽しかったな」と思えることもありますけど、寝る前に「これはいつまで続くんだろう」って考えて眠れなくなることが時々あるんです。最終的には「地球は一体なぜ…」とか、いろんな考えがとめどなくグルグルしてしまうことも(笑)。
今作の原作者でもある川村元気さんの作品に、「ペンを買ったその日から、そのペンのインクがなくなることを想像しながら書く」というような一節があって。私は、まさにその性格だなって(笑)。
――物事の終わりを迎える瞬間を想像するなんて、想像力が豊かすぎます(笑)。
そうですか? いつかこのペンでは、書けなくなるんだなって。それを勝手に想像して、ちょっと寂しくなったりして…(笑)。その考え方は、この作品の登場人物たちとも共通するような気がして、ふと思い出したんです。
みんなが真剣に恋愛とはどのようなものか考える姿が描かれるので、自分はどう思ったのか、映画を観た後にものすごく語り合える作品だと思います。愛を終わらせない方法を探して、答えは見つかったのか…。レビューが今から楽しみです(笑)。
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