さまざまなヒットコンテンツが生まれた2023年。多彩なエンタメコンテンツを発信してきたWEBザテレビジョン編集部が、反響のあった注目コンテンツを紹介する。その一つが、オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中のサスペンススリラー「ハピネスバトル」(全16話)だ。本作では、“現代の闇”をテーマに、ママ友同士のSNSバトルと主婦の謎の死の真相が描かれている。本記事では、徐々に明かされていく登場人物たちの秘密に注目しながら、ストーリーを振り返る。(以下、一部ネタバレを含みます)
高級マンション「ハイ・プレステージ」に住む主婦のオ・ユジン(パク・ヒョジュ)は、同じマンションに住むママ友のジョンア(チン・ソヨン)やナヨン(チャ・イェリョン)らと、表では仲良く付き合いながらも、SNSへの幸せな投稿でマウントを取り合っていた。そんなある日、主人公のチャン・ミホ(イエル)は、とあるイベントで18年間疎遠になっていた姉のユジンと再会する。そしてこの出会いをきっかけに、物語は大きく動き出す。
ユジンは、ミホが現れたことによって、ママ友たちに隠している“過去の自分の秘密”をバラされてしまうのではないかと怯え、そっけない態度をとる。実は父親の自殺や、ミホとの関係性の悪化など、ユジンは複雑な家庭環境で育っており、そんな過去を、“幸せな家族”を演じる彼女はなんとしてでも隠しておきたかったのだ。
その後、大金を押し付けてまで口止めしようとするユジンに怒りを感じるミホ。それでも、“互いに謝って前に進もう”と提案するミホに対し、ユジンは“あくまでも自分は被害者で、謝る理由はない”と平行線の状態が続く。
そんな中、ついに事件が発生。銀行のイベントで起きたハプニングについて謝罪しようとユジンの自宅を訪れたミホは、「何もかもあなたのせい。死ねばいいのに」と酷い言葉で追い返されるのだが、その直後にユジンはミホと心通わせることなく、何者かに殺害されてしまうのだ。それは、ユジンとの仲を修復したかったミホにとって、あまりにもショックな出来事だった――。
事件発生時、ユジンの夫・ドジュン(イ・ギュハン)も重症を負い意識不明となっていたため、ユジンの舅・ボンソク(ナム・ミョンリョル)の頼みで、ミホは2人の娘・ジユルとハユルの面倒を見ることになる。幼稚園の送迎をし、マンションのコミュニティへ参加するうちに、ミホは、ママ友同士が水面下で互いの弱味を握ろうと牽制し合っていたことに気付く。
ユジンのママ友でミホと同じ銀行に務めるジエ(ウ・ジョンウォン)によると、ユジンはUSBに“ママ友たちそれぞれの秘密”を保管しいたという。それを聞いたミホは、「ユジンのその行動がママ友の誰かを殺人に駆り立てたのではないか」と疑い始める。
そこでまず最初に、ミホは挙動がおかしいナヨンに注目する。ナヨンは夫・テホ(キム・ヨンフン)の不倫を疑っているようだった。そのためミホは、“テホの不倫相手はユジンで、それを知って逆上したナヨンがカッとなって刺した”という可能性を考える。
一方ジョンアは、ナヨンがミホへ冷たくあたり波風立てるのをやめさせようと、“ママ友たちがテホの不倫を知っていること”をナヨンへ暴露し、揺さぶりをかける。追い詰められたナヨンは、自室で首を吊り自殺を図るが、たまたま訪れたミホの機転で一命を取り留めるのだった――。
ナヨンを追い詰めた負い目があるジョンアは、ミホに罪を擦り付けるため、“犯人だと疑いナヨンを追い詰めた”とミホの行動を非難し、過去にまで遡った中傷をSNSで拡散しはじめる。しかし、退院したナヨンは、ユジンの持っていた“夫の不倫写真”と引き換えに、ミホへ協力したことで形勢逆転。ミホは今度、執拗にミホを排除しようとする“ジョンア”を疑い始める。
その頃ジョンアは、弟のジョンシクがドラッグに溺れて自動車事故を起こしたため、火消しに奔走していた。実はユジンが隠し持っていたジョンアの秘密とは、“ドラッグに溺れるジョンシクの動画”だったのだ。ミホは、「ジョンアが秘密を守るために、人を使ってユジンを殺したのではないか」と疑うが、ナヨンは「殺したいのと実際に殺すのは違う」という考えを告げる。それを聞いて複雑な心境になるミホ。これによって、事件の真相はますます分からなくなっていく――。
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