水泳の全国大会で優勝し、将来を期待されていた高校時代の佐原を見ていた猫戸は、自分の存在が重荷になるだろうという理由から、佐原の告白を受け入れることができなかったと話す。佐原の卒業後も佐原が大学でけがをしたという知らせに心を痛めるなど、猫戸の心の中にはいつも佐原がいたのだった。
「誤解を生むようなことを言ってすみませんでした」と猫戸は頭を下げる。そして、「もう一度チャンスをもらえるなら好きと言ってもいいか」と尋ねる猫戸。それを聞いた土岐はどうすべきかと悩みながら、佐原の背中を力強く叩くように押し、ガッツポーズを見せて応援すると走り去ってしまう。
佐原は驚きながらも土岐を見届け、猫戸に向き直って気持ちに応えることはできないと告げるのだった。
恋のライバルが現れても、佐原が前進するために背中を押してやる土岐はどこまでも真っすぐないいヤツだと思えて胸が熱くなった。
◆構成・文=牧島史佳
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