友達も恋人もいない響は、仕事場であるホールの楽譜が置いてある部屋で一晩過ごすが、大輝の家に泊めてもらえることになった。
家出した響を必死で探す俊平だったが、そこで新たなトラブルを起こしてしまった。帰宅して、息子・海を呼ぶも返事がなく、心配して部屋に入ってみるとパソコンの前で寝落ちしている海が見えた。良かれと思ってパソコンを消そうとしたが、間違えてパソコンのウェブカメラをオンにしてしまい、顔出しをせずに配信をしていた海は“顔バレ”をしてしまった。
8万人の登録者がいる海は、顔バレしたことで学校でイジられると落ち込み、家出をしてしまう。
ギクシャクしている響との間に入ってくれていた海にも「そうやって周りの気持ち分かんないから、姉ちゃんにも母ちゃんにもフラれるんだよ。勝手にすれば?いいじゃん、もうバラバラで」とさじを投げられてしまうことに。
響は大輝のおかげで大好きな落語家・柳亭小痴楽(柳亭小痴楽)に会うことが出来、握手もしてもらって「もう死んでもいい」と上機嫌。そして大輝の歌で、久しぶりに音楽を楽しめたようだ。
親子共演をお願いしたり、家庭の事情に踏み込みすぎたことを謝る大輝に、「あの人(俊平)と共演するには、私は足りなかった。それだけの話です。そんなつまらないことで私は家族を壊したんです」と、響は5年前のことを明かした。
そんな響に大輝は「これから楽しいこといっぱいあるよ」とたくさん話しかけ、響は思わず笑ってしまう。そのやり取りを見ていた俊平は、5年ぶりに見る響の笑顔にホッとした様子。響に「帰ろう」と声を掛けて、一緒に帰宅した。
海も、学校で天音と話をしたことで、気持ちを落ち着けることが出来たようで、俊平らが帰宅すると、玄関のところに座り込んで2人を待っていた。
そして家に入ると、そこには志帆の姿が。響と海の家出を知って「さすがに2人が家出したって聞いたら心配するでしょ」と、トマト鍋を作って待っていた。
俊平の“鈍感さ”で家族がバラバラになりかけたが、周りの人たちの厚意もあって、5年ぶりに4人で食卓を囲むという思いがけない展開となった。
ようやく4人で顔を合わせて話せる状況になったが、“離婚”問題を含めてまだまだ解決していないことが山積み。志帆の気持ちに変化があったのかどうかが気になるところ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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