光の顔をじっと眺めていた凌はゆっくりと手を伸ばして光の顔に触れようとする。寝入っていて起きない光の顔に凌の手が届きそうになったその時、物音がして凌は驚いて手を引っ込める。
我に返ってキョロキョロと周りを見回した凌は立ち上がって「起きろ」と雑に光を起こす。寝ぼけ眼で起きて「今何時?」と尋ねる光に「帰るぞ」と凌は声をかけ、2人で笑い合う。
廊下には知花がいて「なんだかな」とショックを受けたようにつぶやくのだった。
心のベクトルが交錯し、それぞれが片思いを抱いているようすが切なく、胸がキュンとなった。
◆構成・文=牧島史佳
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