近年では「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年、ともにNHK総合ほか)と、大河ドラマに2作連続で出演を果たした。「鎌倉殿の13人」では源頼家(金子大地)の正室で、公暁(寛一郎)の母となるつつじ役を、「どうする家康」では、無愛想で働き者な家康(松本潤)初めての側室・お葉役と、重要な役どころを務め、若い世代のみならず幅広い層にも知名度がアップしている北。
ダイナミックなカメラワークが見せるアクションと不気味な映像が注目を集めたドラマ「ガンニバル」では、主演の柳楽優弥をはじめ笠松将、吉岡里帆など実力派俳優陣が顔をそろえる中、北は物語の鍵を握る謎の失踪を遂げた前駐在の娘・すみれ役を務めた。
同作は実写化が困難と言われ続けてきたサスペンスコミック原作のヴィレッジ・サイコスリラーで、ドラマは回を重ねるごとに次第に狂気を帯び始め、バイオレンス描写や“村社会”による独自の文化や風習に背筋が凍る描写も多かった。
そんな中、北が演じるすみれは供花村で揺るぎない権力を持つ後藤家の若きリーダー・後藤恵介(笠松)とただならぬ関係を持っており、「人を喰っている」という衝撃的なうわさが後を絶たない後藤家の謎を解くための重要人物と言っても過言ではない存在。既に続編制作も発表されており、いまだ解き明かされていない供花村の謎、すみれと恵介の展開にも期待が膨らむ。
これまでさまざまな作品で物語の鍵を握る役柄を演じており、彼女の演技力に引き込まれ、気付いたら作品そのもののファンになってしまうほど。
先日行われた舞台「ハムレット」の制作発表では、「この作品をやっていく中で、きっと私は『こんなお芝居をする自分っていたんだ』という初めての出会いがあるような気がしていて、今すごくワクワクしています」と語っていたが、俳優としての力量が期待される“次世代バイプレイヤー”として北が今後どんな演技を見せてくれるのか楽しみでならない。
◆文=suzuki
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