――主人公・侑里を演じる二階堂さんのキャスティング理由を教えてください。
皆さんご存知の通り、二階堂さんはとんでもなくお芝居が上手な方です。コミカルな芝居から、グッとくるエモーショナルな芝居まで演技の振り幅があって、とても素晴らしい俳優さんだなと思っています。
今回、外国の俳優さんと一緒にドラマを作るということで、キャストやスタッフも含め、みんな初めての経験でした。何より、新感覚の現場になりうる可能性があったので、それを受けていただく方の度量といいますか、対応力がすごく必要だなと。
実は、二階堂さんをキャスティングした時点ではどなたに相手役を演じていただくか決まっていなかったのですが、事前にお話させていただく中で、どんなことが起きても芝居で受け止めてくれる強さがありましたし、それと同時に今回の試みを“面白い”と思ってくれたというのが大きくて。
言葉の壁などいろいろな課題もあるのですが、それを一緒に乗り越えながら、良い現場を作ってくださっていて。二階堂さんあってこそ、今この現場はまわっているなと感じています。
――そんな二階堂さんの相手役は、韓国でドラマ界のライジングスター(※次世代を担うスター)の一人と呼ばれ、人気沸騰中のジョンヒョプさんが演じています。
ジョンヒョプさんにも、今回のチャレンジともいえるドラマに参加していただいたことを本当に感謝しています。
外国の言葉でせりふを全て覚えて、それを芝居に乗せて話すということはとてつもない努力が必要ですし、それをやろうと決めること自体にも覚悟が必要だと思います。
最初は日本語が全く話せない状態だったのですが、かなりのスピードで上達されていて。それに加えてジョンヒョプさんは表情や演技の振り幅も魅力的だと思います。かわいい表情、怒った表情、シリアスな表情…その心情の振り幅をしっかりと作ってきてくださるところが素晴らしいです。
――二階堂さん演じる侑里のビジネスパートナー・花岡役の中川さんはいかがでしょうか?
中川さん演じる花岡は、自分の思いをストレートに伝えるテオとは対照的で、自分の気持ちを隠しているといいますか、言葉にしない愛みたいなものがあって。中川さんは「秘めた思いを伝えない優しさ」を演じるのが抜群に上手。いつも“最高だな!”と思いながら見ています(笑)。
花岡は、三角関係のいわゆる“当て馬”的に割り込んで嫌がらせをすることは決してなくて。言葉でなく、表情で視聴者に訴えかけるという部分も中川さんがうまく表現してくれているなと思いますし、コミカルな芝居の間も素晴らしいです。テオと花岡、両方みんなに愛されるといいなと思っています。
――ジョンヒョプさんの通訳としてバラエティー番組に出演していたみょんふぁさんがテオの母親役として登場し、話題になりました。
みょんふぁさんは日本国内で通訳や翻訳、俳優などの仕事をされていて、以前から「日韓のコンテンツや文化交流の架け橋になりたい」と活躍されていたそうです。ドラマが始まる少し前に社内の先輩を通じて紹介していただいて、お会いすることになりました。
まずは、番宣などで出演するバラエティー番組での通訳をお願いすることになったのですが、みょんふぁさんはお芝居もされているとのことだったので、優しい雰囲気がイメージと合いテオの母親役もやっていただくことになりました。
まさか「ラヴィット!」であんなに活躍されるとは思っていなかったので驚いているのですが、他のバラエティー番組で通訳していただいた際にも瞬発的に面白い通訳をされていた印象です。ちなみに、「ヨギソダイブ」は仕込んでいたわけではないので、全く狙っていないです(笑)。いち視聴者として見ていて面白かったです。
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