『不適切にもほどがある!』で話題沸騰の河合優実、宮藤官九郎が手掛ける脚本は「セットの中に持ち込んでしまうほど楽しみ」

2024/02/29 07:00 配信

ドラマ インタビュー

「不適切にもほどがある!」純子役で話題の河合優実にインタビューを実施! 撮影=加藤翔

阿部サダヲ主演の金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が現在放送中。クセと愛に溢れたキャラクターが登場する本作で、ひときわ強い存在感を放っているのが主人公・市郎(阿部)の一人娘、純子を演じる河合優実だ。第1話から独自の世界観と巧みな演技力で視聴者を魅了、SNSでは「昭和のイケてるヤンキー女子そのもの」「ナイスキャスティング」といった声が相次いでいる。このたび、WEBザテレビジョンでは、TBSの連続ドラマにレギュラー出演するのは初だという河合にインタビューを行い、宮藤脚本の魅力や共演者とのエピソード、そして撮影の裏話などについて語ってもらった。(以下、ネタバレを含みます)

昭和の“ダメおやじ”が令和へタイムスリップ


同作は、昭和のおじさんがコンプラで縛られた令和の人々に考えるきっかけを与えていく意識低い系タイムスリップコメディー。脚本は宮藤官九郎が務め、プロデューサーは磯山晶が担当。阿部とは、「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)、「木更津キャッツアイ」(2002年)、「タイガー&ドラゴン」(2005年、全てTBS系)でタッグを組んできた2人だ。

同ドラマには阿部と河合の他に、バラエティー番組のアシスタントプロデューサーとして働くシングルマザー・犬島渚役で仲里依紗、とあるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動すべてを完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実役とゆとり世代の会社員・秋津真彦役で磯村勇斗、市郎たち昭和の人間の破天荒さに鋭いツッコミを入れる向坂サカエ役で吉田羊らが出演している。

河合演じる純子は、父・市郎とは日々言い争いが絶えないが、本当は父親思いの優しい一面も併せ持つ高校2年生。これまでも市郎を時に励まし、支えてきたことが分かる描写がいくつもあった。しかし、2月23日放送の第5話では渚の母親が純子であること、そして1995年に起きた阪神淡路大震災で市郎と純子が亡くなってしまうことが明かされると、視聴者に大きな衝撃が走った。

「夢のような日々」、金曜ドラマ枠に約5年ぶりのカムバック


――撮影がスタートして約2カ月が経ちましたがいかがですか?

あっという間だなと感じていますが、とにかく楽しいです。宮藤さんの作品に参加できることがとても楽しみでしたし、“コメディーがやりたい”とか“ドラマに出たい”とか、そういうことではなく、とにかく“宮藤さん(の作品)だからやりたい!”と思ったので、今は夢のような日々を送っています。

――テレビドラマ初出演作は「インハンド」(2019年)とのことで、同じ金曜ドラマ枠にメインキャストの一人としてカムバックした心境はいかがですか?

今回の撮影現場で、数人のスタッフさんが「『インハンド』で会ってたわ!」と声をかけてくださって。当時の私はこの世界に入ったばかりでしたし、勝手も分からず、しかもゲストでほんの少し出ているだけの役だったのに、覚えてくださっていたのがうれしかったです。