家治は、田沼からお品を側室にするように言われる。しかし、家治はそれを拒否。倫子が傷付くことが分かっていたし、田沼の言いなりになりたくなかったのだろう。だが、強く拒絶する家治に田沼が黙っているはずもなかった。
田沼は家治が倫子を大切にしていること自体を利用しようとしていた。母親の遺言書をちらつかせ、家治の実の父親が山村座の歌舞伎役者・桜田新太郎であることやその桜田を口封じのために亡き者にするよう、田沼に託した旨が記されていると告げる。
さらに、この件が知れ渡ったら、家治は将軍の座を追われるだけではなく、幕府を欺いた逆賊と見なされ死罪、家治の妻である倫子も罪を背負わされて流罪、生まれてくる子どもは罪人として、生まれると同時に殺されると言い放つのだ。
母親の遺書が本物か偽物かは現時点では分からない。それでも、家治は大事な倫子と子どもを守るために、田沼に従い、お品を側室にするしかなかった。家治の何とも言えない表情に、胸が張り裂ける思いになる。
倫子を守るための行動は、倫子と家治の関係にひびが入ることに。倫子は、予定よりも早く子どもが生まれることになり苦しんでいた。倫子の手を握り、励まそうとするが、倫子は激しく拒絶。家治は倫子の態度に絶句し、深く傷ついた表情を浮かべていた。初めて見た家治の姿に切なさが込み上げる。
幸せだった倫子と家治に訪れた新たな試練。Xでは、「幸せは一瞬、地獄は一生」「もうやめてえええ!」「上様の悲しい顔がしんどい」と嘆く視聴者が続出。その一方で、倫子にも話すことのできない家治の立場に同情しながらも、「話しておけばよかったのに」「予期せぬ裏切りか…」「倫子の幸せはまだですか?」という声が寄せられていた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)