美波も誘ってWデートしようという話が出るが、それが嫌だったのじゃないかと千花が凌を思いやる。しかし、凌は「いいじゃん、Wデート。行くか、光のために」と達観した面持ちで言う。千花が恐る恐る「いいの?」と尋ねると、凌は「当たり前だろ」とそっけなく言って、光からの差し入れのパンを頬張る。
倉庫にいる光のもとへ凌と千花がやってくると光は「凌、どこ行ってたんだよ」と非難めいた声で言い、凌は「ちょっと、腹痛」とごまかすように苦笑する。千花が凌もWデートに行くことを報告すると、光は喜んで千花にどうやって説得したかと尋ねる。千花が言いよどむと、「やきそばパンとコロッケパン、これで手を打ってやるよ」と凌が言う。光は凌に駆け寄って抱きついて「凌、大好きだよ!ほんと、ありがと!」と感激する。凌は「光は友達だ」と自分に言い聞かせるように心のなかでつぶやくのだった。
光への思いを秘めながら、光の恋に協力する凌の気持ちを思うと切なくて胸がギュッと苦しくなった。
◆構成・文=牧島史佳
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