岩本照は「揺るぎない信頼感を持てる人」神田Pが明かす現場の裏側「ただ守られるだけの女の子にはしたくなかった」とヒロイン像へのこだわりも<恋する警護24時>

2024/03/09 12:30 配信

ドラマ インタビュー

岩本照は「熊のようなおじさんたちに囲まれています(笑)」


――岩本さんの現場での様子はいかがですか?

岩本さんは、誰に対しても一定で、とてもフェアな方という印象です。

そして、座長としてドンと構えてくださっているので、揺るぎない信頼感を持てる人です。この座長についていけば大丈夫だとスタッフみんなが安心できますし、この座長のため、この作品のためにもっと頑張りたいとスタッフが思う現場です。それは、岩本さんらしさで現場を包んでくださっていたからだと思います。

そして、背の高い鈴木監督やカメラマンの高田さんなど、おじさんスタッフたちがみんな岩本さんのことが大好きで…。熊のようなおじさんたちに囲まれている岩本さんの姿を、皆さんにもお見せしたいくらいです(笑)。

やはり男性陣はかっこいいものにときめくんでしょうね。岩本さんのことがかっこよくて大好きで仕方ない!というおじさんたちが現場にあふれ返っています。私はそれを遠目で見ながらほほ笑ましく思っていました。

辰之助をかっこよく見せたい、辰之助が繰り出すキュンを撮りたいとおじさんスタッフたちが辰之助に群がって「こうかな?」「ああかな?」と試行錯誤するのが常でした。時々、岩本さんに「ちょっと待って、近くない!?」と言われていましたね。

――現場全体の雰囲気はいかがでしょう?

プロデューサーになってからいろいろな作品に関わってきましたが、こんなに現場に行くのが日々楽しい作品はなかなか無いです。

キャストの皆さんもとても親切で、松下由樹さんや小野武彦さんをはじめ、大人の俳優さんたちがすごく胸を貸してくださっていて。同時に、若者たちの誠実さや一生懸命さも見ていて伝わってきますし、それに対するベテラン俳優陣の優しさが、現場を守ってくれていたと感じています。

「私があなたを守ります」と言える里夏がとても好き


――神田Pが特にお気に入りのシーンやせりふはありますか?

たくさんありますが、第6話が特に好きです。

里夏の「私があなたを守ります」というせりふがあるのですが、やはり里夏をただ守られるだけの女の子にはしたくなかったということもあり、それを辰之助に向かって言える里夏がとても好きでした。そして、そんな里夏に「あなたに一任します」と伝える辰之助。絶対的な信頼感を持てる相手との会話にすごくキュンとしましたし、泣けましたね。

今作は決してイチャコラするタイプのラブコメではないので、視聴者の方の中には物足りない方もいらっしゃるかもしれませんが、脚本の金子さんもとてもこだわっていらした、心の底から相手を思いやる気持ち、目に見えない恋模様こそが大事ということが実感できるシーンではないかと思います。

――ついに最終回を迎えますが、見どころを教えてください。

ラブコメなので、ラブが最終的にどうなるかをぜひ見ていただきたいのがひとつ。そして、辰之助が長い時間をかけて追いかけてきた事件について、逆に漆原がどうしてここまでの執着を持っているかというところも表現したいと思っています。

漆原は自分の育った家に不満があり、なりたい自分の像もあり、それをとんでもない方法を使って手に入れて。彼は、がむしゃらに手に入れた理想の人生を失いたくないと、そこに対する執着心が非常に強いんです。その強さがゆえにさらなる悲劇を生んでしまうという展開にはなるものの、人生と人生のぶつかり合いのようなものは描きたいなと考えています。

「勧善懲悪!」というよりは、見終わった後に何かがチクッと残り、想像を膨らませられるような最後になったらいいなと思いながら作りました。

そして、最終的にはいろんなことが決着しながら未来に向かって元気が出る、明日も頑張ろうと思えるような作品になっていると思いますので、最後まで一緒に楽しく見ていただけたらうれしいです。