櫻井翔“武蔵”が最後の「うそだろ」をつぶやいた真実の衝撃<新空港占拠 最終回>

2024/03/17 12:05 配信

ドラマ レビュー

ラストで再び見せた武蔵の信念


二葉は利権のためではなく、国の未来を思ってのことだと打ち明けた。「そのためだったら人を殺してもいいのか」という悠月に、「国を守るための必要な犠牲」と二葉。その言葉にためいきをつき、「兄ちゃんもその犠牲の一人だったというのか?」と武蔵が言うと、北見が衝撃的な真相を放った。武蔵の兄・健一は告発すると言ってきたとき、300万円用意すれば黙っていると要求したのだという。

さくらら指揮本部により大河の狙いだったすべてを見せるための配信を切ることに成功し、躍起になった大河は爆弾のスイッチを押すが、悠月が銃を撃ち最期を迎えた。

確保される直前、悠月は「武蔵三郎、お前にとっての真実は何だ?」と問い掛けた。その後に、その答えを武蔵は告げることに。

すきをついて銃で自殺しようとしていた二葉を見つけた武蔵。二葉は最後に伝えておきたいと語り始めた。兄・健一は、両親が亡くなったときに判明した借金を懸命に返しながら、武蔵の養育費も稼いで頑張っていた。告発の代わりに金銭を要求したのは、武蔵を守りたかったのだと。

そんな二葉に武蔵は「姉貴は確かにこれまでうそをつき続けていたかもしれない。でも、姉貴は俺の…、俺の…、たった一人の姉貴なんだ。それだけは俺にとっての真実だ」と涙ながらに言った。そして「姉貴のすべてを受け入れる。だから、生きるんだ」と語り掛け、二葉は自殺を思いとどまった。

“うそ”が原因で起きた悲劇。その中で罪を犯しても変わらない真実。それを受け入れる武蔵の芯にあるのは「生きる」ことだ。前回の「大病院占拠」で、行動は間違っていながらも正義のために動こうとした武装集団のリーダーを確保したときも、「お前は生きるんだ」と説得していた。

武蔵の信念を見せながら、今回の事件も終幕。ラストでは、ある人物の驚きの描写もあってSNSが騒然とし、タイトルが世界トレンド1位に輝いた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部