<薬屋のひとりごと>猫猫 VS 実の父・羅漢の象棋対決、羅漢の過去も明らかに「思っていた何倍も壮絶すぎ」と反響

2024/03/19 07:30 配信

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アニメ「薬屋のひとりごと」第23話が放送(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

日向夏のライトノベルをアニメ化した「薬屋のひとりごと」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Hulu・Leminoほかにて配信)の第23話が3月16日に放送された。猫猫の両親である羅漢と鳳仙の馴れ初めが明らかに。そのあまりに壮絶な末路に視聴者からは「不憫すぎる」「やりきれない」といった声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)

「薬屋のひとりごと」とは


同作は、日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント。小説は「ヒーロー文庫」(イマジカインフォス)より刊行中で、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)および「サンデーGX」(小学館)でのコミカライズも展開されており、シリーズ累計2400万部を突破。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こるさまざまな難事件を次々に解決する姿を描く。

TVアニメは長沼範裕監督(「魔法使いの嫁」や「劇場版 弱虫ペダル(2015)」など)のもと、TOHO animation STUDIOとOLM(「オッドタクシー」や「古見さんは、コミュ症です。」など)がタッグを組みアニメーション制作を担当。CVは猫猫役を悠木碧、壬氏役を大塚剛央が務める。

猫猫と羅漢による象棋対決の結果は


青い薔薇を完成させた猫猫は、ついに実の父である羅漢(CV:桐本拓哉)と対峙。彼が最も得意とする象棋の勝負をある条件付きで申し込む。その条件とは、猫猫が勝ったら羅漢は緑青館の妓女を身請けすること。羅漢は条件をのむ代わりに、負けた場合は自分の正式な娘になるように命じる。そばで聞いていた壬氏は思わず身を乗り出すが、それで構わないと言う猫猫。父親を嫌っているはずの彼女が大人しく条件をのんだのは何故なのか。

続いて猫猫はルールを説明する。ゲームは変則なしの5回戦で3勝した方が勝ち。さらに5つの盃を用意し、そのうち3つに、1杯飲む分には害はないが、3杯飲むと猛毒になる“薬”を入れる。負けるたびに盃を1つ選んで飲む。どんな理由があろうと試合を放棄したら負けという決まりで勝負がスタートした。

2人の対決を固唾を呑んで見守る壬氏。何か策はあるのだろうと思っていた壬氏だったが、猫猫はあっという間に2敗する。もしすでに飲んだ2杯の盃にいずれも薬が入っていたらと、心配する壬氏をよそに今度は猫猫が勝利。ただそれは羅漢が勝ちを譲ったようにも思えた。少々歪んではいるが、娘のことを心から愛している羅漢。その娘が猛毒を食らうのを良しとはしないだろう。

羅漢が飲んだ盃には薬が入っていた。ということは、もう猫猫が薬を3杯飲む心配はないわけで、羅漢が勝ちを譲る所以もない。終わりだ……と壬氏がそう思ったその時、羅漢が倒れる。猫猫の言う“薬”とはアルコール度数の高い薬のことで、下戸の羅漢にとっては1杯でもある意味”毒”だった。最初から猫猫は、羅漢が娘を毒から守るため、1回は勝ちを譲ることが分かっていたのだ。それは同時に猫猫が父親から愛されていることを分かっているからでもある。

アニメ「薬屋のひとりごと」第23話より(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会