田邑の教師を辞めようとする思いは揺るがなかった。教師としても、一人の人間としても覚悟ができない田邑。全てを投げ、逃げ出そうとする田邑に、レイナと白石から厳しい言葉が掛けられる。
田邑は自分が辞めれば、丸く収まると思っていたのかもしれない。しかし、それはレイナが許さない。レイナは、田邑が辞めれば、弥生は一生自分のことを責め続けるだろうと強めに主張。
続けて、弥生のことを好きな白石も「あんた教師だろ」と、田邑に対する怒りをあらわにする。田邑は、レイナと白石の言葉をきっかけに、教師を続けることを決意するのだ。
頼りない田邑を支えたレイナと白石。Xでは、「レイナは頭がいいんだろうな」「白石くん格好いい」「レイナと白石がいてよかった…!」と絶賛する声が多く寄せられていた。
卒業式を終え、田邑は前に進もうと荷物整理をすることに。その途中、1冊のノートを手に取る。ノートには、田邑と由美子の話が書かれていた。
「俺たちの話…」と静かにこぼしながら、田邑は読み進めていく。そこには、由美子の思いが詰まっていた。田邑と再会した時に気付いた由美子自身の気持ちや、一人暮らしの時には自炊をしていなかったが田邑のために料理を作っていたことなどが記されている。
田邑は由美子が書いた言葉を一つ一つ宝物のようにいとおしく読み込んでいく。その顔には自然と笑みがあふれていた。田邑がどれだけ由美子を愛し、大切に思っていたかが伝わってくる。
そして、「私のカレーよりあなたが作ったカレーの方がおいしいじゃない」という最後の一行を読んだ瞬間、田邑と由美子は夫婦として最後の時を一緒に過ごすことになる。
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