野呂佳代は「縁の下」で絶大な信頼感と存在感を放つ【てれびのスキマ】

2024/04/01 07:00 配信

芸能一般 コラム

野呂佳代※2023年ザテレビジョン撮影

先輩・有吉弘行の助言


アイドルを卒業してからはバラエティと並行して、役者として小劇場で活動するようになった。せっかく夢だった役者の仕事をしていても、他の元メンバーが映画やドラマで華々しい活躍をしている姿と自分を比べ「本当はドラマや映画に出たいのに」などと愚痴を吐く日々だった。

「10代のころは、20代で若手女優として恋愛ドラマやバラエティに出て、30代で本格的女優として確立されるというイメージがあった」(「クランクイン!」2014年4月25日)そんな目論見とは程遠い状況。そんなときに出演したのが、「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)だ。先輩である有吉弘行に「進路相談」をするという企画(2013年2月5日)だ。そこで野呂は「いまはパチンコの営業などで食いつないでいるが、深津絵里のような女優になりたい」と語る。

すると有吉は呆れたように「割りきってほしいですよー。深津絵里さんを目標にするなんて言わないでほしいですよ」と次第にヒートアップ。「自分のことが異様に見えてないっていうのが問題なんですよ」「パチンコ番組、全力でやれよ、バカ!」と言い放つ。それでも「縁の下はもう嫌だ」と食い下がる野呂に対し、有吉は「でもね、支えてきた人ってのはね、やっぱりずっと支え続けなきゃいけないんですよ。そういうもんなんですよ。途中で『やーめた』『私も神輿の上に乗りたいな』じゃね、それこそ手のひら返しみたいになって一気に嫌われちゃいますからね」と諭したのだ。