<不適切にもほどがある!最終回>娘・河合優実“純子”の未来を案じる阿部サダヲ“市郎”の前に“希望”のトンネルが出現

2024/04/01 12:24 配信

ドラマ レビュー

令和の世界“未来”を知って、市郎も純子も変わった


令和の世界での敬遠で、“地獄の小川”は変わった。野球部の練習でケツバットを「アホくさ」と言ってやらなくなり、「俺は今日から“仏の小川”だ」と指導方針を修正。

純子も令和の世界を知って変わった。悪態をつきながらも父親に弁当を作ってあげるなど、市郎への態度にも変化があった。勉強も頑張り、大学受験も現役合格が狙えるほどに。

市郎はうれしい気持ちがありながらも、純子の未来を知っているだけに「バカのままで良かったのになぁ」と複雑な思いを吐露する。

市郎は純子に本当のこと、つまりこれから起こることを話すべきか考えるが断念。未来を変えてしまうと渚が生まれてこないし、「あいつ、今、めっちゃくちゃ幸せそうなんだ」と、純子のことを一番に考えると、真実は話さないほうがいいと思ったようだ。

市郎が考えたのは、将来、タイムマシンを作ることになる井上に、タイムマシンを作った後、未来から1995年にタイムスリップして日本に大きな地震が起こることを伝えてもらうということだった。

2054年から井上が市郎に会いにやってきた


スポンサーの撤退でバスでのタイムスリップは出来なくなったはずだったが、キヨシのおかげで研究が続けられることになった井上。

昭和の市郎の前に、老人の姿の井上(小野武彦)が現れ、「2054年から来ました。タイムトンネルを発見したんです。バスと違って好きな時代に行けるんです」と説明。それで以前、喫茶店のトイレの中にタイムスリップする穴があった理由が明らかになった。

「さぁ、好きな時代に行きましょう!」と井上に言われ、恐る恐る穴の中に入っていく市郎。そこから先は描かれていないが、もしかしたら市郎自身と純子が地震の被害に遭わずに済む未来を築けたのかもしれない。

これまでの放送でもいろんな注釈テロップが映し出されていたが、最後の最後に「この作品は不適切な台詞が多く含まれますが時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み2024年当時の表現をあえて使用して放送しました」という注釈テロップが。

令和の視点から“昭和と令和”の違いや変化が描かれているドラマだと思っていたが、実はもっと先の未来から“昭和と令和”のおかしな部分を描いていたという仕掛けに思わずニヤリとさせられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部