中川大志“翔”、高橋海人“Q”に「勝負しようぜ」1995年の熱…何かが始まりそうな期待感にあふれた第1話<95>

2024/04/09 12:08 配信

ドラマ レビュー

中川大志“翔”と出会う高橋海人“Q”…物語が動き出す(C)「95」製作委員会

4月8日に第1話の放送を迎えたテレビ東京開局60周年連続ドラマ「95」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系)。ノスタルジックな1995年当時の若者が持つ熱を丁寧に描いた第1話は、「終わりの始まり」に気づいた主人公たちが出会うところから始まった。SNSでは早くも「世界観すごい」「見応えあるドラマになりそう」など、今後の変化に期待する声が集まっている。(以下、ネタバレを含みます)

「95」とは


原作は、「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞を受賞した早見和真氏が、受賞後第1作目として最大級の熱量で綴った最強青春小説。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら、1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語。テレ東ドラマ初出演・初主演の高橋海人(King & Prince)が、主人公・広重秋久(通称:Q[キュー])を演じる。

また、黙っていても人を引きつけるカリスマ性があり、Qをチームに誘い入れる鈴木翔太郎(通称:翔)を中川大志が演じ、翔と幼なじみでQが思いを寄せることになる岸セイラに松本穂香。明るくムードメーカー的存在の丸山浩一(通称:マルコ)を細田佳央太、暴力団幹部の息子で翔やセイラと幼なじみの堺怜王(通称:レオ)を犬飼貴丈、レオと同じく翔・セイラと幼なじみでけんかが強い新川道永(通称:ドヨン)を関口メンディーと勢いと話題性のある俳優陣が結集した。

「やるべきことは、時代の先頭に立つこと」翔太郎のカリスマ性が光る


地下鉄サリン事件が起き、人が突然に死ぬと思い知らされたあと。Qはモヤモヤした気持ちを抱えて向かった事件の現場で翔と出会う。そこでなぜか妙に気に入られたQは、翌日家にかかってきたマルコの電話で喫茶店に呼び出される。

電話口には翔が出て、改めて「ビビってるうちにいろんなモンが通り過ぎてくからさ。覚悟を決めろよな…Qちゃん」とQを誘う。これまで品行方正に過ごしてきたQだが、日常を変える大事件が起きてからは行動に衝動性が増した。電話を受けて、文字通り駆けだしたのだ。

たどりついた喫茶店「メケメケ」で待っていたのは、翔をはじめマルコ、レオ、ドヨンとセイラを含めた女の子3人。「秘密基地へようこそ!」と翔が言うと、マルコが歓迎ムードを盛り上げる。

「なんでQって呼ばれてるの?」「もしも嫌ならその名前は絶対に使わない」といった挨拶(あいさつ)のあと、話は本題へ。「お前を呼んだのは他でもない。俺たちは今、5人目の仲間を探してるんだよ」「俺たちのチームへ入れ」と、グイグイ話を進める翔。口にしていたタバコを差し出し、「受け取れ。世界が終わる前に、やるべきことをやるんだよ…Q」と告げた。

しかしQは、「チームってなに? やるべきことってなに? あと…なんで俺?」と湧き出る疑問から翔が差し出す手をそっと押さえる。乗り気でないQの様子に、翔は「なんで昨日、あの場所にいた? 今日、なんでここにいる? 気づいたからだろ? 時代の変わり目に…“世界の終わりの始まり”だって! …それが君に決めた理由」と熱い眼差しのまま語り続けた。そして返事も聞かぬまま、チームの目標を語る。