日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」が、5月3日(金)に公開される。本作では、台湾で暮らすジミー(シュー・グァンハン)と、日本から来たバックパッカー・アミ(清原果耶)が言葉や文化の壁を越えて、美しい青春の日々を送る姿が描かれる。そんな“切なくも美しいジミーとアミの関係”を生み出した清原とグァンハンが、舞台裏でのリアルなコミュニケーションについて語る。
国内興行収入30億円超を記録した「余命10年」の藤井道人監督最新作にして、初の国際プロジェクトの本作。台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセー「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作とし、藤井道人が脚本・監督を務める。
台湾だけでなく国際的に活動する俳優・グァンハン演じるジミーと、清原演じるアミが「日本×台湾」「18年前×現在」を舞台に紡ぐのは、切なくも美しいラブストーリー。
台湾で暮らすジミーと日本から来たバックパッカー・アミ。そんなアミとジミーの青春時代は、台湾でのオールロケにて撮影が行われた。本作のW主演・グァンハンと清原は、作中と同じく言葉は通じなくとも、共通の趣味である“カメラ”をきっかけに徐々にコミュニケーションをとり、互いに言葉を教え合うなど、劇中同様の信頼関係を築いていったという。“切なくも美しいジミーとアミの関係”は、舞台裏の2人のリアルなコミュニケーションが説得力を生み出していた。
グァンハンは、清原について「初めてお会いした頃は言語が通じずあまり交流できませんでした」とコミュニケーションに苦労したことを告白。だが、「清原さんに日本語を教えていただいたので、劇中の日本語のセリフや発音に慣れることができました。そのおかげで清原さんとも片言の日本語とボディランゲージでコミュニケーションを取ることができ、撮影後半はお互いの信頼関係も生まれ冗談を言い合えるようにもなりました」と劇中のジミーとアミが互いの言語を教え合いながら距離を縮めるように、グァンハンと清原も同じように言葉のレクチャーを通して仲を深めたことを明かした。
清原も「グァンハンさんとは基本的に通訳さんを通してお話していました。でも時々、通訳さんを介さずに『台湾に来て何を食べましたか?』みたいなお話をしてくれました。積極的にコミュニケーションを取ってくださる優しい方です」と語る。
また、「グァンハンさんも私もたまたま私物のカメラを撮影現場に持ってきていたんです。言葉が通じないからこそ、お互いに写真の撮り合いとかをしてコミュニケーションを取っていました。グァンハンさんにポラロイドをふいに撮られて『これあげるよ』って何枚か頂いたものを台本の中に大事に挟んで撮影に臨んでいました」と現場に偶然共通の道具を持ち合わせた2人ならではの距離の縮め方についても明かした。
言語と文化の壁を超えて信頼関係を築いたW主演の2人と同様に、ジミーとアミが台湾でのかけがいのない日々を過ごす中で互いに恋に落ちていく姿はリアリティーがある。本作では、そんな2人が織りなす甘酸っぱい青春が描かれている。
本作の始まりは、18年前の台湾。高校生のジミーは、日本から来たバックパッカー・アミと出会う。同じバイト先で働くことになった2人は休みの日に映画館に出かけたり、バイクの2人乗りで台湾の街を駆け抜けるなど、まさに“青春”の日々を共に過ごす中で、言葉と文化の壁を越えて互いに想いをよせあうようになる。
ジミーとアミが織りなすまぶしい青春の日々は、突然のアミの帰国により幕を閉じる。想いを伝えられないまま別れを迎えることになった2人は“ある約束”を結ぶことに。
時が経ち、現在。人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いたハガキを手に取る。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと彼女が生まれ育った日本への旅を決意する。旅の道中で彼女と過ごした日々の記憶が心にあふれ出す。