――役作りで何か特別なことはしましたか?
(東京・)新宿二丁目に行って、もう一度あらためてお勉強させていただきました。役作りというわけではないんですが、僕がイメージする雰囲気というか、牧野に近い人がいないかなとも思って。いろいろな方に会ってみて、牧野の話す口調を考えてみたり…と。実はバランスがとても難しいんです。
――また、今回は強烈なキャラクターの方々がたくさん出演されていますよね。
登場人物全員が“悪”…。そうそうたる顔ぶれの中で、力負けしないように、キャラクター押しじゃないですけど、わりとオーソドックスなベタな感じのキャラクターになるよう、自分でチョイスしました。
牧野は、元子にいろいろな情報を与えていたりして、協力的なスタンス。キャラクターも、ゆるキャラ的な、テーマパークのキャラクターのようなほっとできる存在でいたいと思っています。ストーリーも、重い話ばかりですし、美容院ってお客さまにくつろいでほしい場所でもありますし、牧野とのシーンはそんなシーンになるように心掛けています。
――あらためて、武井さんの印象はいかがでしょうか?
「ゼロの真実〜監察医・松本真央〜」(2014年、テレビ朝日系)で、3年前にご一緒して以来なんですが、たった3年なのに急に大人になって色気が出ているな…と驚きました。元子と武井さん自身はもちろん違うんですけど、大人っぽさと色気がとても印象に残りました。
僕も一度か二度くらい、銀座のクラブに連れて行ってもらったことがありますが、そのときのママの風格を感じました。“銀座で一番若いママ”って言われても全くおかしくありません。それくらいの落ち着きと風格を醸し出されているのがすごいなと思います。現場でお会いする武井さんも「(本物の)ママだ!」って思うくらいです。
そんな武井さんの髪をセットする芝居もあるんですけど、最初の頃は「女優さんの髪を触っていいのかな!? 大丈夫かな!?」ってちょっと手が震えちゃったりしました(笑)。今は慣れましたけどね。
――それでは最後に、第7話に向けての見どころとメッセージをお願いします。
登場人物全員が“悪者”って、とても珍しいドラマだと思います。僕が演じている牧野としては、人間の本性が見えてくる場面も出てきますので、7話を見終わったら牧野の印象も変わるかもしれません。素の部分をさらけ出しているというか、自分を守るために、自分が生き抜いていくためには…という部分で、視聴者のみなさんも感じるところがあるんじゃないかと思います。ぜひ、牧野にも注目しながら、「黒革の手帖」を楽しんでください。
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