すでに酔うほど飲んでいるようで、翔は「飲んでんのかよ、お袋」と嫌そうに声をくもらせる。ともに食卓を囲むなかでも「いつまでいんだよ…出てけよ」とブツブツ文句を言う翔だったが、玲子は意に介さない。それどころか、「あんたさぁ、こいつがどんな馬鹿だか知ってて付き合ってんの?」とQへ楽しそうに話しかける始末。「黙れ! 酔ってんじゃねえかクソが!」とボルテージが上がっていく翔に付き合わず、玲子は翔の過去を語っていく。
「こいつさ、オウムのセミナーに通ってたんだよ」「通ってねえわ。1回だけだ!」そんな親子のやり取りでQが思い出したのは、最初にチームのたまり場で聞いた翔の言葉。「オウムもなぁ、少しは期待してたんだけど…」と落胆まじりにこぼしていた。
翔自身もそうした過去は「間違っていた」と認めているらしく、蒸し返されたことでさらにイライラが募っているよう。玲子の趣味である手相占いを指して、「ここ(手)に何が書いてあろうが関係ねえだろ! 選んだ未来が正解なんだよ」と強く宣言する。
牙をむいて怒る息子に、玲子は「詭弁」ときっぱり言い切った。それでも懲りずに「見てろ! 近い将来、必ず証明する…絶対に…!」と固い決意を覗かせる翔だったが、セイラが横から「それも手相に書いてあるか見てもらったら?」と茶々を入れたことで玲子は大喜び。
カリスマ性の高い翔とはいえ、まだまだ高校生。どれだけ強がっても親が用意してくれた鳥籠のなかで必死に吠えているだけ…という構図が透けて見える。「ダセェ大人になるな」という翔の口癖がどういった背景から発せられているのか、少し見えてきたようだ。
翔のバックボーンに対しては、SNSで「だからサリン事件の日に視線を交わしたQが選ばれたのか…」「若さって、危なっかしくて怖いもの知らずだからね。突き抜けたい衝動を持っている翔が興味を持つのも納得ではある」「名言製造装置な翔だけど、当然模索中でしかないんだよね。不安のなかで手探りしつつ、自分の気持ちを口にしてたんだ」といった声が相次いでいる。
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