スンニャンの父が殺される原因となった元の王・タファンを演じるのは、映画「スリーピングビューティー」で俳優として本格デビューし、ドラマ「ペク・ドンス」で時代劇に初挑戦したチ・チャンウクだ。実は当初、タファンは別の俳優が演じる予定だったが、スケジュールがどうしても合わず、撮影が進んでいく最中にチャンウクに決定したという経緯があった。それについてチャンウクは、以前メディアのインタビューで「撮影の時に周りの様子が気になったり、プレッシャーを感じたりした」と当時の心境を明かしている。
一方で、「タファンというキャラクターが好きだったので役を演じることだけに集中した」と語っていたチャンウク。「タファン役を演じている時、目的はただ一つだった。それはスンニャンから愛されることだ」と話す彼は、タファンについて「生まれた時から寂しく、捨てられ、孤独で、愛されなかった」と自身の役柄を分析している。そんな孤独なタファンが、スンニャンの愛を得ようと必死で行動する姿にも注目したい。
宮中での権力抗争を描いた本作には、印象的な悪役も多く登場している。“裏切りのアイコン”とまで言われた元の皇太后(キム・ソヒョン)は、元の最高権力を手にするためにその生涯をかける人物。スンニャンが皇后の座への野心を見せると激しく対立し、最後まで不屈の信念を貫き通した。
また、元の丞相・ヨンチョルを演じたチョン・グクファンは、抜群の演技力でその存在感を見せつけている。最後までスンニャンに敵対し、鋭い眼差しと独特の威圧感で場の空気を支配する“カリスマ性”が話題となった。
そんな魅力あふれるキャストが熱演し、人気を博した本作。最終回における韓国での視聴率は28.7%と、高視聴率を記録して有終の美を飾っている。
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