世界的に評価されるダンサー・舞踊家にして俳優としても唯一無二の存在感を放つ田中泯が主演し、海外でも精力的に活動する新田真剣佑らと共演するドラマ「フクロウと呼ばれた男」の第6話と第7話が5月1日に配信された。政界のフィクサー・大神龍太郎(田中)が取り組まなければならない議員のスキャンダルと家族の問題。その展開にヒヤヒヤとする中、龍太郎の次男・龍(新田)の動きから目が離せなくなっている。(以下、ネタバレを含みます)
本作は、あらゆるスキャンダルやセンセーショナルな事件を、時にもみ消し、時に明るみにさらして解決してきた黒幕/フィクサーである“フクロウ”こと大神龍太郎を主人公に、国家の裏側・タブーに切り込んだ社会派政治ドラマ。龍太郎を田中、父・龍太郎と対極な生き方で“正義”を掲げる次男・龍を新田が演じる。
2人を取り巻く家族や政治家キャストとして、龍太郎の妻・杏子役に萬田久子、長男・一郎役を安藤政信、長女・影山弓子役を長谷川京子、次女・理沙子役を中田青渚、自由新進党幹事長・竹内創役を中村雅俊、内閣総理大臣・渡辺しおり役を原田美佐子、財務大臣・西條宗助役を大友康平、厚生労働大臣政務官・丸山ひろし役を益岡徹が務め、ガッチリと脇を固めている。
早くも後半戦突入となった第6話、第7話。丸山の弟のスキャンダルと自由新進党の派閥対立が絡み合う様子を見せる一方、龍太郎の長男・一郎がまさかの出来事を引き起こしてしまうなど家族の危機的展開に、手に汗握るというより、ひたひたと何かが忍び寄るような緊張感が漂い、画面に引き付けられる。
そんな中、龍も動き出した。付き合い始めたジャーナリストのサラ(ハイディ・バーガー)と共に、自身が勤めるNPO団体に抗議に来た農夫のもとを訪ね、「力になりたい」と申し出た。
農夫が語ったのは、国が進めようとしている法案により、何もかも奪われてしまうかもしれないという不安。先祖代々の土地の立ち退きを要求されていたのだ。
龍は「土地を売る必要はないと思います。それは法律で守られています」と言うが、「そんなもん当てになるかい」と農夫。近くに化学工場が建設され、その汚染水を垂れ流せば農業が立ち行かなくなることを狙っているらしい。そして、それを計画しているのが、龍が働くNPO団体だというのだ。
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