その頃、弘子は、泣いてもすがっても脅しても別れる気持ちが揺るがなかった賢三を想い、「何で私だけこんな目に…」と、酒に溺れて自暴自棄になっていた。その時、弘子のスマホが鳴り、画面を見た彼女は、先ほどまでの絶望した表情から一転、含んだ笑顔を見せた。
弘子に送られてきたのは「義理のお姉さんの秘密、知りたくないですか?」というDMのメッセージだった。弘子はそこに書かれた住所に行き、るり子と慎吾の密会を目撃。「お兄ちゃん、すっごい怒るだろーなぁ」と、嬉々として、慌てふためくるり子の写真を撮りまくった。
陰からその様子を見て、満足そうにほくそ笑みながらその場を去る優香。「これで、中村光星(桐山漣)の幸せも終わりだ」と高笑いする彼女だが、こんなことぐらいで光星が「終わる」わけがない。そもそもるり子に対して愛情など無いはずで、プライドが傷つけられて悔しがる程度ではないのだろうか。根っからの悪魔・光星に勝つには、まだまだ優香は甘すぎる。だが、これまで仲良さそうだった弘子とるり子の間に亀裂を入れた事は間違いなく、中村家の崩壊の一歩にはなっただろう。
光星は相変わらず探偵を使って優香の動向を逐一把握しており、賢三との密会写真を見てブチギレていた。優香への常軌を逸した執着心が、今後彼にどんな行動を起こさせるのか、気になるところ。そして、闇堕ちが始まったような優香の表情も気がかりだ。優香はこのまま良心を捨てて復讐の鬼となってしまうのだろうか…。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ
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