大泉洋、自身のファンを公言する松村北斗にピシャリ「やっぱりあまり来なくていいわ」

2024/05/13 21:34 配信

映画 会見

舞台あいさつに登壇した大泉洋、菅野美穂(写真右)と福本莉子(写真左)※ザテレビジョン撮影

大泉洋が、5月13日に都内で開催された映画「ディア・ファミリー」の完成披露試写会に登場。共演の菅野美穂福本莉子川栄李奈新井美羽上杉柊平松村北斗(SixTONES)、光石研、メガホンをとった月川翔監督と完成した作品の印象や、共演者とのエピソードを語った。

「ディア・ファミリー」とは


同作は、ノンフィクション作家・清武英利氏の「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」が原作。小さな町工場を経営する坪井宣政が、生まれつき心臓病を患い「余命10年」を突き付けられた幼い娘の命を救いたい一心で人工心臓の開発を始め、後に世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させるという、23年間におよぶ家族の愛の実話を実写化した物語だ。

主人公・宣政を演じる大泉は「こんなに大きな会場で試写会をやったことがないものですから、出てきて驚きました」と東京国際フォーラムという大きな会場での舞台あいさつということに驚いた様子で、「これはもうコンサートでございますね!僕のリサイタルみたいな気持ちで出てきちゃいました」とおどけ、コンサートさながらの大きな拍手を浴びた。

また、完成した映画を見た感想を聞かれた大泉は「撮っている時からとても手応えのある映画ではありましたけど、あらためて監督の手腕と言いますか、どのシーンも愛情にあふれた映画になっていて、なかなか自分が出た映画は客観的に見られないものですけど、それでも本当に多くのシーンで胸が熱くなってしまいましたね。他人事ではいられない映画だなと思いました」としみじみと心情を伝えた。

映画「ディア・ファミリー」完成披露試写会より※ザテレビジョン撮影

大泉、松村のハイブランド着用疑惑を追及


そんな中、現場で印象に残った共演者の行動についての話題になると、大泉が「光石研が、現場でずっとふざけているんです。あと、松村くんが何かの番組で『僕は役者として参加する時には、現場になるだけ地味な格好で行くようにしているんです』って言ってるのを見たんですけど、僕の現場にはめちゃくちゃハイブランドを着て来ていました」と暴露し、松村は間髪を入れず「そんなことないでしょ!」とツッコむ。

服装についての発言の真意を尋ねられると、松村は「俳優じゃない身が、畑違いの場所に入るので、少しでもハードルを下げようと。まず(初対面で)見て、バチーンDIOR!みたいなのが来たら『何だこいつ、何しに来た?』って思うじゃないですか。だからものすごく安い服を着ていくという…」と説明。

「ほうほう」と聞いていた大泉だが全然納得はしていない様子で、「いや、バリバリハイブランド着てたって」と追及すると、松村は「いや、大泉さんにとってのハイブランドっていくらからなんですか?(笑)」となかなかパンチの効いた言葉を返し、大泉は思わず「おまえ…(笑)。ずいぶん失礼なことを言うな!なんやおまえ!『僕にしてみたらそんなに高くないんですけどね、大泉さんには高いんですか?』みたいなこと?余計やらしい!」などと丁々発止のやりとりを繰り広げ、会場は爆笑に包まれていた。

そんな松村が演じるのは、佳美(福本)の命を救うために人工心臓を学び始めた宣政が訪れた東京都市医科大学の日本心臓研究所で研究医をしていた富岡進というキャラクター。松村自身、もともとTEAM NACS、そして大泉の大ファンだそうで、今回映画初共演を果たすことに「夢がかなった」と情報解禁時には喜びのコメントを寄せていた。

その情報を受け、大泉は「それなのに!ですよ。『夢がかなった』とまで言える私とこれだけいい役で共演しておきながら、ち~っとも宣伝しません!何が忙しいのか知りませんけど!何が忙しいねん、おまえ!」とまたもヒートアップし、たまらず菅野が「いろいろ忙しいんですよ。現場で見てました。(松村は)すっごい大泉さんのことを好きな感じでした」とフォロー。

あらためて松村は「大泉さんのすごいところは、1エピソードを出すと先回りして次のエピソードを話し出す。どれだけご自分がご自分を好きでいられているかっていう。そこも含めて本当に好きな方です。入口はバラエティーとか人柄のほうだったのですが、本当に冗談抜きで一番憧れている、尊敬する方です」と、役者・タレントとしての大泉に対するリスペクトを伝える。

しかし、ここまでの流れもあってか疑いの目の大泉は「でも、今日特に君は僕の株を上げてないからね。上がるようなこと言ってくれない?撮影中にもあっただろ」と要求し、松村が大泉の“座長の顔”として、休憩中にスタッフらにたまごサンドを振る舞ったエピソードを披露。

ただ、よく聞くと少し押しつけがましいと捉えられなくもない話だったことで、大泉は「ちょっと押しつけがましくも見えたね。仕事をしようとしている人に対して、いいからたまごサンドを食えってね。あんまりプラスにならないんですよ。彼、僕のファンだって言うけど。僕のいいところがあまりにもマニアック過ぎて伝わらなかったり。やっぱり、(同作のイベントに)あまり来なくていいわ」と突き放すと、松村は「来ますよ。すべてのイベントに顔を出しますよ」と真っすぐな瞳で返すも、大泉に「うそつけ!」と即座にツッコまれていた。

映画「ディア・ファミリー」は6月14日(金)に全国東宝系にて公開。

◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)