弘子とるり子が会う事をどこで知ったのか、優香は陰からそんな2人の“死闘”を眺め、「共食い~」と腹を抱えて大笑い。肝臓を理不尽に奪われた復讐心が、こんな幼稚な取っ組み合いで満たされるのだろうか。満足そうに笑う優香の表情は、どこか常軌を逸していた。
このところの優香は、少しおかしい。弘子の婚約者の賢三を寝取った翌日も鼻歌まじりで上機嫌で、恩人である花屋の春美(猫背椿)の心配もどこ吹く風。そしてその後、弘子と別れた賢三からの「次はいつ会えるのか」とのメッセージを見ても、彼に対して罪悪感は全く無い様子で無表情にスマホの画面を眺めていた。
光星の母・聖子(櫻井淳子)への復讐を担当している、優香の協力者・黒田(原田龍二)の“暴漢に襲われかけた聖子を助けて、彼女の気持ちをつかむ”という計画で、暴漢役を引き受けた優香は、フリではなく聖子にスタンガンを当てる寸前だった。
その事を黒田に問われた優香は、「どうせなら、ここぞとばかりに怖がらせてみたくなっちゃって」と悪びれずに言い、彼は「優香さんらしくない…」と告げるのだった。その言葉に対し、「私らしい復讐って…何ですか?」と鼻で笑う優香に、黒田は不穏な気配を感じるのだった。
優香は思い通りに復讐計画が進んで上機嫌だが、賢三を寝取った事、黒田の存在、そして彼との復讐計画についての会話…すべて探偵を通じて光星が把握している事を知らない。その上、優香の息子・結人(近江晃成)が自分の子どもだという事も光星は知ってしまった。やはり彼の方が何枚も上手なのだ。
次回予告では、光星が優香に「復讐に快感を得ていたんじゃないのか?」と、お見通しな態度で問う場面が。冷や水を浴びせかけられて、優香の闇堕ちが止まると良いのだが…。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ
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