<僕のヒーローアカデミア>涙なしには見られないスターの勇姿に「紛うことなき今回のMVP!」と反響

2024/05/16 19:37 配信

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涙なしには見られないスターの最後の勇姿


地獄の底から這い上がり、ついにスターに触れた死柄木は新秩序(ニューオーダー)を奪いにかかる。すぐさまスターは「キャスリーン・ベイト(スターの本名)は崩れない!!」とルールを付与するも、耐久力の強化上限に引っかかり、崩壊が止められない。新秩序(ニューオーダー)も死柄木に吸引され、少しずつ崩れていくスターの身体。このまま死柄木との頂上決戦は、彼女の敗北で終わると思われた。

だがその瞬間、新秩序(ニューオーダー)を取り込んだ死柄木の身体に異変が起きる。まるで体内から攻撃を受けているかのように、突然身体が割れていく死柄木。スターは死柄木に掴まれる直前に新たなルールを付与していたのだ。「新秩序(ニューオーダー)は他の“個性”と反発する」と……。それによって、死柄木の体内で新秩序(ニューオーダー)が複数の“個性”と反発し、次々と破壊していく。

スターは自らの命と引き換えに、新秩序(ニューオーダー)を奪われ、全滅する“最悪”を回避したのだ。薄れていく意識の中、ブラザーたちやアグパー司令官に心でお礼を伝えるスター。最後に思い出すのは、かつて自分を助けてくれたヒーロー、オールマイト(CV:三宅健太)の背中だ。

「あなたが私を救けてくれたから、素敵な夢に溺れられた。だから、オールマイト。これが私の恩返し」

朴ロ美の熱演とともに繰り出される詩的なセリフがあまりに素敵で、ブラザーたちに敬礼し、崩れていくスターの姿が涙で滲んでいく。極め付けは「超えてたよ。お前はずっと……最高のヒーローだったよ」というブラザーの台詞だ。自分の死後も、誰かが必ず死柄木を倒すと信じて最後の賭けに出たスターアンドストライプ。結果的にそれは死柄木に大ダメージを与え、日本のヒーローたちに死柄木とAFOを倒す猶予を残した。アニメではたった2話の出演となったが、誰にとっても忘れがたいキャラクターとなったことだろう。

視聴者からも、「ありがとう、スターアンドストライプ!」「出番は短かったけど、かっこよくてとっても印象に残る素敵なスーパーヒーローだったよ」「紛うことなき今回のMVP!」「スターアンドストライプに敬礼!!」といった感謝の声が相次いだ。

※朴ロ美のロは、王へんに路

■文/苫とり子

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第140話より(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会