韓国で興行収入100億円を突破した映画『犯罪都市』シリーズ。凄腕の韓国刑事が危険な悪役に挑み死闘を繰り広げる、痛快で高濃度のクライムアクションだ。中でも主演を務めたマ・ドンソクは“リアルな刑事アクション作品”という韓国映画の新たなジャンルを確立させ、大きな話題を呼んだ。そして2月にはシリーズの第3弾「犯罪都市 NO WAY OUT」が日本で劇場公開され、続編となる「犯罪都市4(原題)」も4月27日に韓国で公開。公開11日目にして通算観客動員数700万人を突破している。そこで、本シリーズの過去作品のあらすじと見どころを振り返りながら、マ・ドンソクの魅力にも迫っていく。
韓国警察の死闘を描き、屈強で型破りな“怪物刑事”ことマ・ソクトが素手で悪者をねじふせる映画『犯罪都市』シリーズ。これまで「第38回青龍映画賞」助演男優賞や、「第9回韓国映画制作家協会賞」主演男優賞などを受賞しており、韓国では“5人に1人が観た”と言われているほどだ。
2017年に第1弾「犯罪都市」が公開されると瞬く間に人気に火がつき、2022年に第2弾「犯罪都市 THE ROUNDUP」が、2023年には第3弾の「犯罪都市 NO WAY OUT」が立て続けに公開。ここ最近のホットな人気作と言っても過言ではない。
大人気シリーズ第1弾「犯罪都市」の舞台は、2004年の韓国・ソウル。実際に起きた事件をもとに、強力班の刑事、中国の新興勢力、韓国マフィアが死闘を繰り広げていく。
物語は、あるビリヤード場で殺傷事件が発生したことから始まる。被害者は韓国マフィア・毒蛇組の組員で、犯人は彼らと対立するイス組の男だった。そんな中、マ・ドンソク演じる刑事マ・ソクトは難なく犯人を捕らえると、それぞれの組のボスの仲を取り持ちながら街のバランスを保つことに成功する。
しかし中国から新興勢力の黒竜組が乗り込んできて、ボスのチャン(ユン・ゲサン)は情け容赦ない手段で毒蛇組を乗っ取り、勢力を拡大していく。すると、縄張りを荒らされたイス組や最大勢力の韓国人暴力団も反撃に出て、一触即発状態に…。そこで、マ・ソクト率いる強力班は組織の一掃作戦を立てるのだが――。
本作が韓国で公開されると4週連続第1位に輝き、“青少年観覧不可映画”のジャンルでは映画「アジョシ」を抑えて韓国歴代3位に躍り出る快挙を成し遂げた。
これまでの韓国映画では珍しい超リアルな本格的アクション映画である本作は、マ・ドンソクを始めとするキャストたちの身体能力の高さと、任侠道を突き進むカッコいい姿が見どころなっている。
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