食事後、今度は七苗が行きたいところへとコウタロウを誘った。都心の街並みを眺められる緑も美しい、お気に入りの場所だ。
夕焼けに染まる中、「現実って厳しいな~」とつぶやく七苗。「でも、こんなふうにきれいな景色見て、ほんのちょっと気持ちが動くこと探せればいいかなって」と続けた。
それは、記憶を失っているコウタロウへのメッセージのようでもあった。「過去は関係ない。今動くこと。ほんのちょっと楽しいって思える何か」というのだ。コウタロウは、毎朝8時30分に設定されていたアラームに、「どこで何をしていた」のかと不安だったが、ある事情からおおば湯に居候させてもらっている今は、その時間にコーヒーを淹れて、七苗らの1日が始まるのが楽しくなっていた。
「もうちゃんと見つけてるんだ」と安心する七苗。コウタロウは「今、気付いたよ。七苗が教えてくれた」と言い、七苗のほうに顔を近づけるとキスをし、おでこをコツンと合わせた。
夕暮れをバックにしたシルエットで浮かび上がるキスシーン。そしておでこを合わせてほほ笑み合う2人の表情が幸せを物語る。視聴者からは「シルエットキスが絵になりすぎて…」「キュンキュンした」「このカップルずっと見てられる」「キスシーンよりもその後のおでこコツンにやられた」「キュン通りこして苦しい」「きれいすぎて鳥肌たった」「キスのあと笑いあってるの最高に良い」など反響だった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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