伊藤沙莉がヒロインを務める連続テレビ小説「虎に翼」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第44回が5月30日に放送された。気を張り詰め、強がり続けてきた寅子(伊藤)が夫・優三(仲野太賀)の死を受け入れ“これから”に目を向けるまでがじっくり描かれ、見守る視聴者から感動の声が上がった。(以下、ストーリーのネタバレがあります)
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士の一人・三淵嘉子さんをモデルにしたオリジナルストーリー。第9週「男は度胸、女は愛嬌?」では、終戦後の寅子たちの暮らしが描かれている。
寅子は優三の死に向き合うことのないまま、心にふたをして過ごしていた。そんな時、母はる(石田ゆり子)から、「これ以上心が折れて粉々になる前に、お願いだから立ち止まって、優三さんの死とゆっくり向き合いなさい」と、お金を渡された。はるも、花江(森田望智)も、どうしようもなくなった時に通った道だという。
闇市の屋台で焼き鳥を頼んだものの、優三と「美味しいものは、一緒に」と分け合って食べた記憶がよみがえり、手をつけることができない。食べずに店を出ると、女将が「もったいないから」と新聞紙に包んだ焼き鳥を持たせてくれた。
かつて優三とおいしいものを分け合って食べた河原で、孤独に苦しみながらひとり焼き鳥を頬張る寅子。ふと手元を見ると、焼き鳥を包んであった新聞紙に、生まれたばかりの「日本国憲法」の文面があった。
「トラちゃんができるのは、トラちゃんの好きに生きることです」。優三が出征前に言い置いていった言葉がよみがえり、とうとう寅子は大声をあげて号泣した。
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