<響け!ユーフォニアム3>「衝撃すぎて感情が追いつかない」合宿で真由が3度目のオーディション辞退を相談。さらに波乱のオーディション結果とは?

2024/05/31 08:00 配信

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アニメ「響け!ユーフォニアム3」第八回が放送Ⓒ武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

吹奏楽に青春を捧げ、全国大会での金賞を目指す高校生たちの姿を描いた「響け!ユーフォニアム」(毎週日曜昼5:00-5:25ほか、NHK Eテレ/NHKプラス・Lemino・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Huluほかで配信)、シリーズの「最終楽章」となるTVシリーズ第3期。新部長に就任した黄前久美子(CV:黒沢ともよ)は3年生に進級し、部員たちとともに高校最後の大会へと臨んでいく。第八回は、夏合宿での久美子を中心に、衝撃のオーディション結果までが描かれた「なやめるオスティナート」。(以下、ネタバレを含みます)

三者三様の指導者らも加わり、夏合宿がスタート


お盆休みが終わり、3日間の夏合宿に入った北宇治高校吹奏楽部。例年と同じくパーカッション指導の橋本真博(CV:中村悠一)、木管指導の新山聡美(CV:桑島法子)のふたりが加わり、滝昇(CV:櫻井孝宏)と合わせた3人体制による厳しい指導が始まる。さらに今回は大会ごとに演奏メンバーを選抜する方式のため、合宿1日目の夜にオーディションが行われることに。合宿という特別な環境もあり、部員たちの緊張感もより高まっていくのだった。そんななか久美子は、黒江真由(CV:戸松遥)から「私、久美子ちゃんのためなら何でもするから」との声をもらうものの、なかなか素直には受け入れられないのだった。

前話で描かれたプールでの真由とのやり取りで、真由が中学時代の自分と重なり、そこが苦手意識の根源であることに気づいた久美子。それまで真由に感じていた何となくの違和感がはっきりとしたことで、気持ち的にはスッキリしたのかと思いきや、やはり苦手意識は残ったままのようだ。そして、合宿ではおなじみの橋本と新山も変わらずの登場。クールで論理的な指導をする滝に対し、橋本は「『私を見て〜』でいいんだよ」など感情に訴えかけ、新山は地道な反復練習を基本とするなど、三者三様の個性が見てとれるのが面白い。指導者が増えたことにより、部員たちの表情も一気に引き締まっていく様子が描かれるなど、“これぞ夏合宿”という雰囲気だ。SNSでも「合宿には必須のふたりがキター!!」「こんなに熱血な新山先生初めて見たかも」などの声が寄せられていた。

アニメ「響け!ユーフォニアム3」第八回よりⒸ武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024


久美子と真由、過去イチのぶつかり合い


夕食後、高坂麗奈(CV:安済知佳)に誘われて練習に付き合う久美子。麗奈は練習中に滝から注意を受けることの多い久美子の演奏を心配しつつも、全国でも久美子といっしょにソリを吹くつもりだと改めて告げる。オーディションの時間が迫って来るなか、お風呂から上がった久美子は更衣室で真由とばったりと会う。すると真由は、自分はオーディションを辞退したほうがいいのではないかと再び問いかける。これまでも度々「北宇治は実力主義」だと説明してきた久美子だったが、今回も改めてそのことを説明し、最終的には真由もそれに納得するのだった。

真由のオーディション辞退の相談はこれが3度目。真由としては、けして久美子を困らせようと思って取った言動ではなく、あくまでみんなが気持ちよく演奏するためにという気持ちからだと考えられるが、3度目ともなるとさすがの久美子もウンザリかもしれない。しかしながら、今回の真由はこれまでとは少し雰囲気が異なっている。ふだんであれば大人しく引く場面でも口を真一文字に結び、足を前に踏み出して「それは建前でしょ!」と食い下がるなど、かなりの覚悟をもって久美子に相対していることが分かる。一方の久美子もまた、オーディションを受ければ自分がソリを吹くことになると言わんばかりの真由に対して声を荒げるなど、こちらも真剣そのもの。最終的には真由が納得した形で終わったが、ここまで両者が真っ向からぶつかったのはこれが初めてのこと。プールでの一件を経て、ふたりの距離は縮まっているのかもしれない。SNSでは「真由、ずっと我慢していた一言だろうなぁ」「さすがの久美子もキレるよな」など幅広い声が寄せられていた。