桐山漣“光星”が 伊原六花“優香”と付き合う事にしたのは歪んだ感情からだった…光星の過去が明らかに<肝臓を奪われた妻>

2024/06/01 21:49 配信

ドラマ レビュー

純粋で前向き、人を疑う事を知らない優香(C)日テレ

苦しい生活でも「恵まれてる」と言う優香に光星は…


親しくなり、話をする中で、優香が自分と同じ母子家庭で育った事を光星は知る。経済的に苦しく、大学進学も諦めて早く自立して母を支えようと懸命に働く前向きな優香と、自分の現状を「何も与えてくれないくせに奪う事ばかりの神様は不公平だ」と嘆いているだけの光星とは正反対だ。

優香は、母は仕事が忙しくても優香の学校行事には来てくれたし、母の愛情も感じている。だから、私は恵まれてるのだと言った。光星は自分が聖子に望んでも手に入らなかったものを優香が持っている事が妬ましかった。そんな彼の心の闇に気付かない優香は更に追い打ちをかける。「だから、愚痴を言ったり不満に思ったりしたら罰が当たる」のだと。

光星は、自分が抱える不満が聖子を病気にしたのだ、と言われている気がして、やり場の無い気持ちを抱えた。不幸なクセに「恵まれてる?」「満足してる?」…そんなわけないじゃないか。彼女の純粋さは光星を傷つける。彼は、優香に自分が感じているような負の感情を味わわせてやりたい、きれい事だけでは生きていけないと思い知らせてやりたい、と思った。そんな歪んだ想いで、光星は優香に交際を申し込んだのだった。

光星が「付き合おう」と言った真意を優香は知る由も無かった…(C)日テレ

純粋な優香を傷つけたい


光星の思惑など知る由も無い優香は、幸せいっぱいで“優しい”光星と結婚した。人を疑う事を知らず、「家族なんだから当然」と大事な肝臓も与えてしまう優香に、“奪うか奪われるか”でしか物事をはかってこなかった光星は困惑し、いつまで経っても純粋な彼女にさらにいら立った。

肝臓を奪った途端に優香を捨て、この世の厳しさを思い知らせてやったと満足し、もう2度と会う事はないと思っていた光星だったが、5年後にまさかの再会。そして、5年経ってもまだ自分を信じようする純粋さを持っていた優香に驚き、あきれながらも優香の事が再び気になり始めた。