原廣利監督、自作映画『帰ってきた あぶない刑事』とのギャップに「情緒どうなってるの?と言われる」<朽ちないサクラ>

2024/06/04 13:09 配信

映画 会見

映画「朽ちないサクラ」の完成披露試写会が開催された(C)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会

杉咲花が主演を務める映画「朽ちないサクラ」が6月21日(金)より公開される。同作の完成披露上映会&舞台挨拶が6月3日に都内で開催され、杉咲や、共演者の萩原利久豊原功補安田顕、そして原廣利監督、原作者・柚月裕子が登壇した。

映画「朽ちないサクラ」とは


本作は、「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」などでも知られる柚月による同名の小説を映画化した作品。

愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害される事件が発生。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。

県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑う。千佳は「疑いは絶対に晴らすから」といって立ち去るが、その1週間後に変死体で発見される。

自分が疑わなければ千佳は殺されずに済んだのに、と自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。

杉咲花「(萩原利久が)いてくれている日は救われた感じがありました」


イベントでは、森口泉役の杉咲が、満員の観客を前に「たくさんの方々が映画を楽しみにしていただいていると思うと、撮影が1年前なので懐かしさもありながら、ようやく皆さんにお届けできることが楽しみです」とうれしそうにあいさつ。

そして、季節と場所にこだわって愛知県蒲郡市で撮影した桜に触れて「自分の人生で見た中で一番美しい桜だと感じました。あの迫力がそのまま画に映し出されている気がします」と見どころに挙げた。

杉咲に続いたのは、泉のバディ的な存在となる年下同期・磯川俊一役の萩原。杉咲との共演は2度目となるが「実は一度目の共演は役柄上ほとんどお話をしていなかったので、共演は2度目なのに『はじめまして…』な不思議な感覚が最初はありました」と照れ笑い。

「今回は合間の時間にお話をさせてもらったけれど、僕はお喋りなので一人で喋っている気がして…。杉咲さんにうるさい奴だと思われていたらどうしようと、撮影が終わってから急に思いました」と不安を吐露。

これに杉咲が「本当ですか?全然そんなことないです」と気にしていない様子で「磯川は泉にとって生きる事と密接な存在なので、フワッと舞い込んできてくれる利久君が演じてくれたからこそ、肩の力が抜けていくような感覚がありました。いてくれている日は救われた感じがありました」と感謝すると、萩原は「良かった~。ホッとしました」と胸を撫でおろした。