『おいハンサム!!2』ディレクターズカット<完全>版を基にその面白さを考察 第1話の重要キーワード“ポケットの中身”とは?

2024/06/09 11:30 配信

ドラマ 映画 コラム

ディレクターズカット<完全>版追加シーンを考察!

【写真】“可愛い”ビブスを首に巻く吉田鋼太郎「『おいハンサム‼︎2』 ディレクターズカット<完全>版」(c)日本映画放送/ヒント

さて、ここからは『おいハンサム!!2』ディレクターズカット<完全>版 第1話を観て、筆者が個人的に考察してみたシーンを記載したい。以下、ネタバレを含むためまっさらな状態でドラマを楽しみたい方は、ここでそっとブラウザを閉じて欲しい。

第1話はまさに、冒頭の源太郎の言葉にすべてが詰まった回だった。これをさらに噛み砕くと、源太郎の次のようなセリフになる。

「(前略)つるつるピカピカしたものの陰に大量のゴミやムダが生み出されているのかもしれない。(中略)気の毒に思ったような人が実は私たちよりずっと幸せだったりするかもしれない。時代は変わる。尺度も変わる。流されるな。わからないことを批判するな。視野を広く持て」と、寝違えて首が回らず物理的な視野が極めて狭い源太郎が言うのだから、実に“ハンサム”だ。

ポケットの中(=真)を見ないと、その人の本質は分からない。ちなみにディレクターズカット<完全>版で加えられた冒頭1分の鵯越コンサルメンバーの会議シーン。ここですでに源太郎のセリフの伏線が張られている。そんな伏線だけでなく、単純に登場人物や物語をより色濃くする追加シーンも満載だ。


ぜひ、6月15日(土)に日本映画専門チャンネルにて、『おいハンサム!!2』ディレクターズカット<完全>版のどういう部分に伏線が張られているのか、そのポケットの中身を実際にあなたの目で覗いてみて欲しい。

文=戸塚安友奈