――佳美は余命宣告されてしまいます。福本さんも何かタイムリミットを意識して行動することはありますか?
私は今年24歳になるのですが、20歳を過ぎたぐらいからとにかく時の流れが速すぎて…。成人式からもう3年も経ってしまったんだと思うと、流されずにしっかりと何かをやっていかなければいけないという焦りはあります。
仕事はもちろんですが、休みの日にジムに行ったり、茶道行ったり、友達と話したり…常に何かをしていたい性格なので、時間の大切さは年々感じています。
――年齢を重ねるごとに演じる役柄も変化が生じてきたと実感することはありますか?
10代のころは学生の役が多かったのですが、最近は社会人の役をやらせていただくことも増えてきて、役柄の幅は広がってきたと思います。その分ハードルは上がってきているなと感じていますし、日常生活のなかで、より高くアンテナを張って、しっかりと感情の引き出しを増やしていかなければいけないなという危機感はあります。
好奇心をもって感情が動く瞬間を大切にしたいです。ずっと朝ドラや大河ドラマに出演したいという思いがあるので、人間としてさまざまな経験をしていきたいと思っています。
――そのために心掛けていることはありますか?
場所が変わると気持ちも変わるじゃないですか。最近は地方ロケに行かせていただく機会も多いのですが、人も変わるし刺激が多いんです。同じ場所に居続けることってあまり良い効果を生まないような気がするので、広い視野を持つために海外などにも行ってみたいです。いまはロンドンに行ってみたい。イギリスの映画も好きですし、海外で活躍されている人ってすごく視点もユニークなので、お話も聞いてみたいです。
――映画を通して、どんなことを学べましたか?
佳美さんは、常にできないことよりもできることに目を向けて前向きに生きている。私は普段、ちょっとしたことでも落ち込んでしまうことがあるのですが、しっかり気持ちを切り替えて、1日1日を豊かに過ごさなければと思いました。佳美さんの前に進む力にはとても勇気づけられました。
◆取材・文/磯部正和
撮影/梁瀬玉実
スタイリスト/武久真理江
ヘアメイク/伏屋陽子(ESPER)
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