「SHIBUYA ANIME BASE」#シブアニ(毎週金曜夜9:00~10:00 ABEMAアニメチャンネル)#8が、ABEMAアニメチャンネルにて6月7日に生放送され、ゲストにタレントで俳優の松村沙友理、ダンス&ボーカルグループTRFのDJ KOOを迎え、芸能事務所スタイルキューブ社長の野口隆行へのインタビュー後編が公開された。
アニメ関連業界で働く人の仕事や人柄を深堀りする“ギョーカイ深堀りコネクション”のコーナーで、5月31日放送回に続き、声優の小倉唯、石原夏織、伊藤未来ら多くの人気アイドル声優が所属する芸能事務所、株式会社スタイルキューブ社長の野口が登場し、後編となる今回は「業界のなかで僕は異端児」と語る野口が、「アイドル声優」の地位を作りあげた手腕に迫っていった。
野口は声優業界に入ったきっかけについて「映像の会社とプログラムの開発とかをやっていて、ナレーションを入れる必要があったので、声優部門を作った」ことを語り、「2003年の部署設立当時、声優のアイドル活動は始まっていた。田村ゆかりさん、水樹奈々さんはコンサートをやっていて、2000年代、どんどんアイドル需要が増えてきて、だけど、アイドル需要に対して応えられるシステムが声優業界はできてなかった」「どうにかしなきゃ、どうにかしたいって気持ちが芽生えたんですよ」と当時の心境を赤裸々に語る。
「(当時の)声優って、エージェント契約なんですよ」「エージェント契約(当時)とは、仕事を獲得する営業活動は事務所が行うが、売り出す戦略やレッスンなどは、自身で行う契約だった」よって、声優は演技に集中することができないと考えた野口は、学生時代に芸能事務所で働いた経験から声優業界のマネジメントシステムに疑問が生まれ、これをなんとかしようと立ちあがる。
野口は時代にあわせたマネジメントをし、「芸能の考え方で僕らはやっているんで、声優がアイドル的な活動をするならタレントマネジメント(管理、売り込み)が必要、僕らはタレントマネジメントをやろうとそこは貫いた」「事務所って、タレントにとって帰る場所じゃないといけない」「メンタルに直結する仕事なので、家と同じ、家族と同じ関係とし、タレントと事務所が二人三脚で歩む関係性を重視する」と語った。
その野口にとってアニメとは?という質問をぶつけてみると、「終わらない青春ですね」とほほえみ、「終わらない青春を提供してくれるアニメってものを僕らも大事にしたい」とコメントした。
次回はアニソン界のヒットメイカーである作曲家の渡辺翔に密着する予定だ。
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