――そんなまことを演じる生見さんの起用理由を教えてください。
生見さんの演技力は、他作品で見ていて、バラエティーの時に見せる生見さんと、女優として芝居をしている時の生見さんの振り幅みたいなものに魅力を感じていました。
記憶喪失でも明るくいてくれる、何より3人の男性に言い寄られても嫌味なく見られるという点でピッタリだなと思い、オファーさせていただきました。
――魅力的な男性陣を演じる瀬戸さん、神尾さん、宮世さんのキャスティング理由は?
3人とも違うテイストの方にしたいというのは大前提で、とくに3人のバランスは大事にしたいなと。それに加えて新鮮な組み合わせになる方々に出ていただきたいと思っていました。
公太郎は大人の色気とかわいらしさを併せ持つ瀬戸さんに、影のある役が多い印象の神尾さんには、ひたすらいい人を演じていただきたかったんです。そして、勢いのある宮世さんが演じる律は、物語の終盤で大きな役割を担っているので、訴求力のある方にお願いしたいと思い、キャスティングさせていただきました。
――キャストの方の意見が反映されたシーンはありますか?
たくさんあります。主にキュンの部分が多いです。演じている人たちがキュンとしないと、見ている人もキュンとできないと思っているので、現場で実際にやってみてもらって、意見を聞きながら作っています。
ハンドクリームを塗るシーンでは、塗り終わった後にポンとしたりとか、そういったちょっとした部分は完全に瀬戸さん発信です。一歩間違えると気持ち悪く見えちゃうものがキュンに変わる、絶妙なあんばいを探ってくれています。
9話の“花びらキス”も台本に書くのは簡単なのですが、「実際どうやる?」という話をたくさんしました。実際に動いてやってみる中で、「パクッとしにいった瞬間にまことがスッと(花びらを)吸い込む!?」みたいな案も出たりして(笑)。
瀬戸さんも、最初はあそこまで花を食べることを想定していなかったと思うんです。花びらってうまくちぎれないので、かみ切ることができなくて。結果的に大きく瀬戸さんが引き取る形になり、だから食べたんだと思うのですが、あれは監督の指示ではなく、瀬戸さんのアドリブです。
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