<くる恋>美し過ぎる“花びらキス”のラストは「瀬戸(康史)さんのアドリブです」、ドラマPが明かす胸キュンシーンの制作秘話

2024/06/17 18:00 配信

ドラマ インタビュー

“火ドラ”にミステリー要素を入れるのは「チャレンジでした」


――TBSの火曜ドラマといえば“胸キュン”という印象がありますが、今作がこれまでの作品と違うポイントや、意識していることはありますか?

第9話のラストシーンは「“火ドラ”で何やってるの!」って怒られるかなと思っていました(笑)。ラブコメ枠なのにやり過ぎたかなとか、作り手としていろいろな葛藤がありました。

“火ドラ”に期待されているラブコメ感というのはあると思うのですが、やっぱり何かしら新しいエッセンスは入れていきたいなといち視聴者としてもあったので、ミステリー要素を入れるというのはチャレンジでした。

ミステリー要素は予定より多くなっていますが、演者の皆さんも面白がってやってくださっているので、チーム一丸となって新しいものを作っていこうという意識はあります。

私はすごくエゴサをするタイプなので、オンエア中、登場人物が “くるり”する瞬間や、意味深に感じて欲しい表情というのはXを見ながら皆さんがどうリアクションしてくださっているかを追ってしまいます…。

――反響を見て取り入れたことはあるのでしょうか?

正直、朝日をどう見せるかが難しくて…。例えば、第5話でまことの実家について行くとか、皆さんの目にどう映っているのかを気にしていました。

意図せずのせりふが、違う方向に大々的に拾われてしまうこともあったので、そういう時は「こう見えてしまっているなら、こっちの話でちょっと修正してあげた方がいいな」とか、とても参考にさせていただいています。考察も楽しんでもらうドラマだからこそ微調整は大事にしました。

――終盤に向けて物語を作っていく中でこだわった部分や、悩んだことはありますか?

公太郎とキスをして律を思い出すとか、全部記憶が戻ったけど、ある思い出はないとか、最初から決めていたことをどう上手く構築して見せていくかというところに重きをおいて、台本を作りました。皆さんに「なるほど!」と言っていただけるような最終回になっていればなと思っています。