――イチ役の柏木さんはバンドマンの役ということでギターを弾くシーンが多いですが、本作のために練習されたのでしょうか?
練習されていましたね。ドラマで演奏しているアコースティックギターは、昔触ったことがあるけれど久しく触れていなかったらしく、結構熱心に練習されていました。本番は早朝の公園で撮影したのですが、とても上手で本当にすごかったです。
――毎熊さんも柏木さんのギターの腕前を絶賛されていましたよね。
そうなんです。“売れないバンドマン”という役なので、もう少しコメディーチックにやるかと思ったら、そんなことなく本当に上手で、思わずみんなで拍手していました(笑)。
裏でたくさん練習されていたみたいですが、恐らくもともと持っている才能もあるんじゃないですかね。センスが良いんだと思います。
イチは浩次とは違うタイプのダメ男で、お金がないのに「牛丼食べようよ~ナナのおごりで」とニコニコしながら言って、ご飯を食べさせてもらうっていう役なんですけど、それを自然にできる人ってなかなかいないなって。そこは、柏木さんの天性の良さなのかなと思いますね。
――イチもそうですが、浩次の“ダメ男だけど憎めない感じ”が絶妙だなと感じていて、一歩間違えると視聴者に嫌われてしまいそうな難しい役どころだと思いますが、浩次を愛されるキャラクターにするために意識した部分などはありますか?
そこはもう全て毎熊さんですかね。彼って非常に素がまじめで優しいんですよね。相手のことをすごく考えて、現場でも裏でスタッフに気を遣っていたり…。
そういう部分が根底にあって浩次を演じられていたので、嫌みな感じに見えなかったんじゃないかな。監督も細かく演技指導したりしていたわけではなく、毎熊さんにゆだねていた感じだと思います。
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