杉咲花が主演を務める映画「朽ちないサクラ」の公開記念舞台挨拶(あいさつ)が6月22日、都内で開催され、杉咲、萩原利久、豊原功補、安田顕、原廣利監督が登壇。映画にまつわるトークを繰り広げる中で、最近してしまった失敗について話す場面があった。
柚月裕子の同名小説を原作とした映画「朽ちないサクラ」は、本来は捜査する立場にない県警・広報職員のヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相とその中で浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく警察サスペンスミステリー。
杉咲演じる捜査権の無い警察事務職員・森口泉は、警察の不祥事が明るみに出たことを、親友で新聞記者の津村千佳が情報をリークしたのだと疑う。しかし、自身の疑いをはらそうと事件に迫っていた千佳が「信じてよ」という言葉を残し何者かに殺される。泉は「信じてあげられなかった」と自責の念に駆られ、親友の死の真相の究明に身を投じる。
一連の捜査に乗り出す県警捜査一課を指揮する梶山役を豊原、泉を上司として見守る元公安の富樫役を安田、ストーカー殺人の発端となった生活安全課で勤務する磯川役を萩原が務める。
映画では、杉咲演じる泉が、親友の死に対して大きな後悔の念を抱くところから物語が始まる。そこで舞台あいさつでは、登壇者たちが「最近の失敗・後悔エピソード」についてトーク。
杉咲が「本当にくだらないことなんですけど、久しぶりにゆっくりコーヒーを淹れて現場に行けるっていう日があって、 水筒に入れたんですけど、(現場で)リュックを開けたら空っぽになっていて…。“えっ!?”と思ったら、お財布が全部コーヒを吸い込んでいたんです」と話すと、来場者からは同情と共感の「あぁ……」という声が。
水筒のパッキンを入れ忘れていたため、リュックの中でコーヒーがこぼれてしまったそうで「カチカチのお財布になりました(笑)」と恥ずかしそうな表情に。「向き合いたくなくて、すみっこに置いてます…」と、そのままにしていることも明かした。
萩原は「本日なんですけど…」と前置きし、「ヨーロッパのちょっと大きいサッカーの大会がありまして。最近、僕、それが見たくて順調に朝4時に起きる生活をしてたんですけど、実は前日の夜10時からの試合も見てから寝たら見事に起きられなくて…。マネージャーさんからの電話で起きて“すいません!”って言いながら行きました」と、最新の失敗談を申し訳なさそうに告白。
舞台あいさつにはきちんと間に合っており、司会者が「間に合ってるんで大丈夫です!」とフォローすると、安田も「失敗を経験すればするほど、人間ってのは大人になってるもんですから」と優しく言葉をかけていた。